個人の才能や生まれ育った家庭環境というものは、人それぞれに差がある。すべての人間は、決して平等なわけではない。しかし、時間は平等に与えられているというものだ。確かに、ごもっともな話である。
絶対的な時間の量は等しくても、感じ方は人それぞれである。1時間を短いと思う人もいれば、長いと思う人もいる。いや、同じ人でも状況によって違う。当たり前のことだ。
私だけなのかもしれないが、たくさんの距離を移動したり、多くの人に会ったりすると、時間の感じ方が長い。一日のうちに、いろんなところに行って、いろんなものを見たり、体験すると一日がとても長く感じられる。
もしかしたら、生きているうちに、たくさんの移動をしたり、たくさんの場所に住んだり、たくさんの人と過ごしたりしたら、一生が長く感じられるのではないだろうか。一定の生活を送ることよりも、遊牧民のような生き方をした方が、一生は長くなるのではないだろうか。
人のキャリアというものは、ゴールがある山登りではない。ましてや、成績を競う競技ではない。人それぞれが、個人の意思で分かれ道を選択し、漂うように生きることである。遊牧民のように、好きな場所を選んで、好きなことを過ごしていけば、長く生きられるのではないだろうか。絶対的な時間ではなく、長く感じることができれば、それでいいのではないだろうか。
成果を残そうと思う必要はない。ただ、自分が自分らしく、楽しくあればいい。
