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【プレミアムシート】俳優・脚本家 宅間孝行 可能性広げ次のステップへ
産経新聞 9月27日(木)14時40分配信
□劇団「東京セレソンデラックス」ついに解散公演
“解散”の2文字が衝撃を与えた。劇団として全国人気が沸騰し、知名度も認知度も定着、これからという時期の、突然の発表だった。
「劇団といってもグループ集団みたいなもので、メンバーに団費も義務もない。公演は作品ごとにオーディションをやってモチベーションをあげていた。ずいぶん前からこのままでいいのかなと考えていたけれど、劇団である必然性がなくなってきたんです。1年半ぐらい前に決断して、年明けに発表しました」。「東京セレソンデラックス」を主宰する宅間は、解散に至る経緯を淡々と説明した。
劇団は宅間と友人とスタッフだけで旗揚げ。しだいに“セレソン・ファミリー”みたいな仲間ができて、正式に劇団員という形をとったのが平成18年。それからいろいろ出入りがあり、最終的に4人が残ったが、“解散公演”にはそのうちの1人が出ないそうだ。
「いろんな人に反対されました。ぼく自身は名前なんかにこだわっていないし、権威づけられるのもイヤ。もちろん、これで活動を終わらせるのではない。次のステップのために、いったん、この劇団名に区切りをつけて、新しいブランドを構築してやりたい気持ちもあるんです」と語る。
最後となる公演「笑う巨塔」は、平成15年初演の「HUNGRY」を改題した、病院のロビーを舞台に展開するシチュエーションコメディー。さらに、昨年上演した「わらいまち」で宅間が演じた超迷惑かつ超おバカなキャラクター、富雄が新たに加わり、ハチャメチャな大混乱の事態へと発展する。
「ラインナップは数年前から、去年と今年はコメディーをやると決めていたので、“解散”のほうがあとだった。でも、最後はせつない作品より、大笑いして終わる方がいいと思ってます。富雄の登場は(共演する)金田明夫さんのアイデア。ぼくの作品の中では常に出てくる“寅さん的”なお約束キャラですからね。ただ、10年前との時代の違いやギャグなどは変えます。10年前に見た人も、去年見た人も、また楽しんでもらいたい」と自信をみせた。
宅間にとって12年続いた「東京セレソンデラックス」の存在は、「ぼく自身の人生の可能性を広げてくれた。すべてがぼくの血となり、財産となり、ぼくの人生そのもの」という。しかし、最も重視して追求し続けているのは、「どう楽しんでもらえるかのエンターテインメント性」。
最後の公演も、劇場に一歩入った瞬間からエンターテインメントになっている仕掛けを考えているそうだ。「うまくいけば、ぼくがこんご、やろうとしていることのターニングポイントになるかもしれない」と不敵に笑った。(文・平松澄子)
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【プロフィル】宅間孝行
たくま・たかゆき 東京都出身。昭和45年7月17日生まれ。平成9年に劇団「東京セレソン」を旗揚げ。13年「東京セレソンデラックス」と改名するのを機に主宰・作・演出・主演として活動する。
ドラマ脚本では「花より男子」「歌姫」など。俳優としてはNHKの朝ドラ「つばさ」、「タイガー&ドラゴン」ほか。映画「同窓会」では初監督・脚本・主演をつとめ今年公開の「愛と誠」の脚本も手がけた。
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最終公演「笑う巨塔」は10月3~28日=東京・池袋サンシャイン劇場を皮切りに、札幌、新潟と回り、大阪は11月13~18日=梅田のシアター・ドラマシティ。あと広島、福岡、名古屋がある。共演者は金田明夫、芦名星、斎藤工、松本明子、デビット伊東ほか。
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