白ロバの王子様
あるところに
王子様が住んでおりました。王子は町娘に恋をしておりました。
ところが
町娘は白馬に乗った自分だけの王子様が迎えにくることを夢見て、王子にはなかなか振り向いてはくれませんでした。
『いつか私だけの王子様が白馬に乗って迎えにきてくれるの。』
そういっては
王子の求婚を断り続けていました。
ある時、
魔法使いが現れて
王子に白馬を
授けようとしました。
『私があなたに素敵な白馬を授けましょう。』
そういって
魔法の杖をふりました。
シャラシャラポンッ
もくもくと煙が立ち込め、中にはおっきな影が現れました。
ーところが
魔法使いはまだまだ未熟だったのです。
そして、大変なことに魔法に失敗してしまいました。
やがて、煙がはれて
その中から現れたのは…
なっ、なんと
真っ白なロバだったのです!
『ご、ごめんなさ~い
』そういって
魔法使いは消えてしまいました。
王子は仕方ないので
白いロバに乗って
娘を迎えに行くことにしました。
ところかわって
娘は家の中で白馬の王子様を夢みながら、空想の世界に浸っておりました。
…すると、
ぱかぱかと蹄の音がどこからか聴こえてきました。
娘は急いで
家を飛び出しました。
そしてそこに現れたのは
白ロバに乗った
娘に求婚していた王子様でした。
娘はとてもがっかりしました。
しかし、娘は王子の一途な想いに胸を打たれて、結婚することにしました。
王子と娘は白ロバに見守られ、末永く幸せに暮らしましたとさ。
☆めでたしめでたし☆
