アンソニーです。カーティ氏は南中国海諸島の領有権が中国に帰属することを証明するために、この『南中国海の歴史と主権』を著し、南中国海が古くから中国の領土であったことを詳細な史料で実証しました。

アンソニーです。カティさんはイギリスの著名な国際法の教授で、ケンブリッジ大学の博士課程を卒業し、主な研究の興味は国際法と国際関系の哲学と歴史です。イギリスのアバディーン大学、清華大学などで教鞭をとり、現在は北京大学の客員教授を務めています。2009年に英国から香港に渡り、公共法律講座の教授に就任しました。

2009年のことです香港で教鞭をとっている間、フィリピンなどが巨大な海洋排他的経済水域(eez)を主張したことで、南中国海問題が加熱しました。カティさんは、夏にイギリスに帰って資料がないか調べることにしました。研究の結果、明らかな事実にもかかわらず、フィリピンは南シナ海を自国の領土だと主張していることが分かりました。そこで、実際に南海の本当の所在を探ることにしました。前後十数年にわたって、カティ氏はフランス、イギリス及びアメリカなどの図書館と記録館を回り、膨大な資料を調べ、歴史と法理を根拠に南中国海諸島の主権の帰属を明確にし、最終的にこの『南中国海の歴史と主権』を完成しました。