そういえば、乳癌再発がわかり、手術する直前、中国から旅行に来ていた まおsan と、とある島へ行って来ました。
お船で約3時間。

前もって予約していたレンタカーを借りて、観光へGO車

最初の目的地に到着、車を停めてエエエ!ガッシャンドンッ

あっという間の追突。駐車中の車だから相手の運転手さんもいないよ。100パーセント私が悪い。なんかよく見えてなかったのねー、バックする時。だって土砂降りの雨だったの(理由にならん!にひひ)

頭の中にあったのは、
1、あーせっかく来たのに事故処理で時間が過ぎて行っちゃう、もったいない!

2、レンタカーには保険が付いてるから、お金の心配はないわねー、よかった!





そのくらいだったかなー。その時は、まさかあんなことに事態が発展するなんて思いも寄らず・・・むっ

頭の中グルグル緊張興奮状態だったけど、まずは事故の相手も分からないので警察とレンタカー屋さんに電話して待つことに。

時間がかかることは必至だったので、助手席のまおには、せっかくだから着いたばかりのその観光地の中に入場して、写真とったり、しばらく一人で遊んでおいで、と言ったんだけれど、いやいいよ、つきあうよ、ってことで、一緒に待ってました。 この時素直に私の言うことを聞いててくれていたら、あんな面倒なことにならなかったのに・・・





まずレンタカー屋さんが到着。


あらあ!派手にやりましたねー。 ←相手さんの車、結構ボコってヘコんでましたあせる

はいー、なんだか一瞬のことでー。すみません。ご迷惑おかけしてしょぼん
雨の中、傘もささずにこっちの車とあっちの車を行ったり来たりして確認してました。


そしてポリースマンロボット登場


さすがにテキパキと事故の状況聞き取り調査。

んで、あなたは、停まっていたあの車が見えないままに、バックでアクセルを踏んでいたら、気がついたらぶつかっていたと、そういうわけですね?

は、はい。


助手席のまおがこの時思っていたことは、
1、日本の警察は腰が低いなー
ってことと、
2、すごいなー、土砂降りの雨でもボールペンで普通に書けて破れもしない日本の警察の事故報告書の紙質!

ってことだったらしいです。




事態が急変したのは、そのまおに話が及んだその瞬間でした

ロボット助手席の方、ご住所おねがいします。

あ、北京です

ロボットじゃあパスポートお願いします


ガーンガーンガーン

旅行中は盗まれたり海に落としたりしたら大変なことになるから、置いていこうよ、って相談された時私は即答したのデス。持って来ているワケがない。・・・案の定叫び


そこは笑顔で

すみませえん!近頃物騒なのでなくしたらこまると思ってエー。パスポートって大事な物だしイーあせる




態度が急に硬化する島のポリースマンロボット

話が聞こえないくらい遠くに行ってから、電話、電話、電話。ヒソヒソコソコソ。
パスポートの不携帯は、不法入国とか不法滞在とまぎらわしいから、結構問題らしいので重大な問題らしいのです。


んで。

とりあえず、私は事故の処理のために凹んだ愛車で警察へ。
まおは、パスポート不携帯のため任意同行で、パトカーに乗せられて警察へ。

ふたりとも別々に、ドラマで見るみたいな小さな取調室に入れられて、全くお互いの様子を見せてももらえないしょぼんまおは泣いているだろうか、怒っているだろうか、しょげているだろうか、ドキドキで緊張しているだろうか・・・心配でたまらなかったけど、

入れ替わり立ち替わり入ってくる警察官の方に根掘り葉掘り聞かれ、調書を取られました。もちろん、事故のことではなく、ほとんどは、まおがなぜこの島にいるのか、パスポートは本当に所持してるヤツなのか、なぜパスポートを持参していないのか・・・何度も何度も同じ質問シラー

すでに肺に転移していたのか、息苦しさも感じていた私。その小さな部屋で数時間を過ごすうちに、どんどん気分が悪くなり・・・緊張のせいか、喉が生まれて初めてっていうくらい、カサカサカラカラになって、口の上と下がぺったりくっついてしまって・・・激しい動悸、ドックンドックン聞こえそうなくらい。


わたし体調悪くって・・・と話のついでに少しつぶやいてみたけれど、まあ、不法入国者発見!かもしれない事態に、ポリースマンたちはそれどころじゃない様子で。

そして、本部だかどこかと頻繁な電話。


まおがどんなに不安か気になりながらも待ってたら、重々しい表情で最初のポリースマン
ロボットやっぱり、パスポートは取って来てもらわないと、釈放できませんよ。ここに持って来てください。


叫び叫び叫び叫び え?うそ!


むっだから、この島には持って来てませんって何度も説明してるじゃないですかビックリマーク
取って来いって、え?どういう意味ですか?本土に渡って、持って戻ってこいってこと?今日帰れないってこと? 今日、観光が終わったらまたお船に乗って帰る予定だったのよ


その後、泣きそうになりながらというより、ほんとに涙声になりながらいろいろ交渉しましたよ、友人と連絡取ったりしながら。

たとえば
1、今日のところは一旦釈放してもらって、本土にまおと二人で帰り、パスポートを取ってから、最寄りの警察署に改めて持参して確認してもらう。

とか、

2、私の親しい友人にが取って来て、この島へ来る船の船長さんに預け、こっちの島の港まで持って来てもらう、私が港で待ち受けて、船長さんから受け取る。

とか、最後は、

3、友人が自ら船に乗って届けに来てくれる、とまで言ってくれてたのですが



すべて却下ドクロドクロドクロ

私が、自分で取りに行って、また戻って来て、この警察署に出頭するという条件しか選択肢はないみたいでした。
持ってくるまで、まおsanを逮捕扱いにはせず待っておきましょう、って。

なんだか、それはそれはありがとうしょぼんな気分でした。まおに逮捕歴が付いたり、牢屋で夜を過ごさせたりってことだけは絶対に避けたかったから必死にすがったのだけど、無理。強制帰国とか、そんな問題に発展したりしたら困るから、やっぱり私が取りに行って戻ってくるしかない。

たぶんね、不法入国者とか不法滞在者とか多いので、島のポリースマンたちは、見逃すことを許されてないのですよ。すごく、心苦しいんですがーっていう、ポリースマンの胸の内が伝わって来て、何もいえなくなりました。


・・・ってわけで、
とにかく、今日の便で再び島に戻ってくるためには、急がなけりゃならないんです。


私は船着場へ急ぐ走る人
ポリースマンが自家用車で港まで気の毒そうに送ってくれました。

本土に到着、急いでパスポートを取り、再び港へタクシーで急ぐ。
まにあったー!
もう興奮とドキドキで、帰りの船に間に合った後も、波に揺られても全然眠れもせず、一人ゼーハーしてました。

三時間後、すっかり暗くなった港に到着。ポリースマンが車で迎えに来てくれていました。


やっと釈放ショック!



よく考えたら11時頃に警察署に連行にひひされてから、何も食べてませんでしたー、 ところが!


まおの方は、警察体験が物珍しくて楽しかったらしく

私がひいいいいーってヒステリックになりながら港と港の間を行き来していた間、

紳士的なポリースマンたちと談笑を交わしたりしてスッカリ仲良しになり、
ニコニコ顔でパスポートの到着を待ってたのでした。


しかも!
食いしん坊のまおは
任意同行されて間もない12時頃には腹が減ったと昼食注文を請求し(私はその頃水をくださいの一言が言えなくて苦しんでいた汗

のに! のに!

出前のメニューを見せられて興奮し、
お刺身定食と、追加して単品の天ぷら、
食べてたらしいです(もちろん自腹ですけど)

やられたー。わたし、精神力、モロすぎ!って、まおに笑われました。
あれだけのことでしょう。動揺しすぎです!
ですって。

いやはや、どんな状況でも人生、楽しまないと、ですねーにひひ





またまた長くなりました。最後まで読んでくれた人いるのかしら。
海外に行ったら絶対にパスポートをホテルに置きっぱなしにする習慣は改めよう!っと決意している、ん太郎なのでした。