彼の母親に結婚するなら大学に行けと言われてから、早2年。
短期大学一年を終え、残りの1年が明日から始まる。
今年で28になる。
彼は商社に勤めていて、帰りも遅く、同棲していても、ほとんど家にはいない。
付き合い始めて2年半が過ぎ、次の5月には結婚を控えている。
短期大学に行くは、専門学校卒業後、社会人をしていた。
大学に通いながら、仕事をこなし、それでも彼の母にはいい顔をされない日々。
結婚を直前に控えた今も、漠然とした不安はぬぐいきれないまま時が過ぎる。
彼の女癖の悪さは、彼の両親の離婚した父親譲りなのか。
5月に入籍をし、6月に結婚式の予定だが、彼は6月一日から海外への赴任が決まった。
怒涛の人生の変化。
ただどこへ行っても同じ。
孤独と隣り合わせ。
明日から学校が再開すれば、忙しさにまみれ、感じなくなるのかもしれない。
悶々とした日々は続く。