ぼちぼちとですが今年を振り返ってみます。

私にとって切っても切れない物

 

やはり剣道でしょうね

何故この私が剣道なのか???

未だに不思議です。

 

でも二十年以上携わって来てるのは事実

色んな子供達が巣立って行きました。

最初の卒部生は29歳になります。

 

毎年10名足らずの部員の弱小道場でしたが

剣道で全国をみた選手も数名出てくれてます。

 

そんな中で正反対

 

地味 本当に地味に頑張った子供がいました。

 

私の道場の門を叩いたのは確か小3の時だったと思います。

剣道を習う動機は?

 

学校で虐めに合ってた様子でした。

そんな虐めに負けない為に剣道で強い精神力を養いたい!

そんな動機だった様に思います

 

小学校は私学に通うお嬢ちゃんて感じでしたね。

 

いざ剣道を始めるも

持ち前の鈍くささが邪魔をして中々上達しない

そこに付けて学校行事が多くお稽古も休みがち…

 

直ぐに辞めるのかな?

なんて思う事も度々ありました。

 

高学年になり試合に出るも10秒も持たない…

だからと言って稽古に来ることも無い

 

何が楽しくて剣道をしてるのだろう???

何がしたいんだろう???

 

本当に不思議でした。

 

そして中学受験 

そうなると2~3か月に一度稽古に来るか来ないか?

 

でも辞めないんです。

 

 

この辺になって来ると試合は断る

行事も消極的

 

私 正直 「辞めれば?」と宣告する寸前でした。

 

 

中学受験が終わり志望校に無事合格

そして彼女からこれから剣道を続けていきたいので

宜しくお願いしますと…

 

あら続けるのね

この頃になると私も少しは成長していた様で

細々とでも頑張ればいいやん!

 

こんな考え方が出来るようになってました。

 

 

この挨拶のあと ちょっと大変な病気になり

竹刀が握れなくなってしまった彼女

ほぼ一年 稽古には来ませんでした。

 

そして中学二年生に上がる前かな

治ったのでまたお稽古に来ますと

 

そこで私が彼女に言った言葉

「どうせやるなら目標を持とうぜ!」

 

 

この彼女

4級を受審して落ちたままでした

普通ならよほどのことが無いと落ちない級なんですが

彼女は落ちてそのままでした。

 

「卒部するまでに初段取るぞ!」

彼女「…」

ひかる 私なんか初段なんて取れる訳がない! なんか思って無いか?

「思ってます…」

 

ひかるちゃん 剣道の試合 練習試合 部内戦 勝った事が無い

 

試合と違うんだぞ

自分が初段になりたいと望んで努力すれば

何段でも取得できる

自分に負けないで頑張れば取得できるのが昇段なんだ!

 

と諭してみると

「先生 頑張ります!」

凛とした顔で私に返事をくれました。

 

中学生なので4級すっ飛ばして三級 そして二級

そして一級

 

合格!

 

 

この間の彼女の変身ぶりには目が丸くなりました(笑)

初めての合宿

親は反対するも喧嘩までしての参加

ヘロヘロになりながらもリタイアする事無く完走

この年二度目の合宿 福井遠征に参加

そして練習試合で剣道人生初の勝利

五年かかりました。

そして昇段審査の会場に彼女の姿はありました。

 

見事に初段合格

そして目標達成して堂々と卒部式

 

高校生からは一般の部に所属になるので

中学3年生が卒部式になる私の道場です。

 

何時しか後輩達を引っ張る立場になり

後輩からの信頼も絶大でした。

 

 

こんな話も思い出しました。

 

ひかる今度の試合出るか?

私は試合では貢献できないと思いますが

自分の試合が終わったら

後輩達のお世話は出来ると思いますので 試合に行きます!

 

こんな会話も思い出しました。

 

 

 

本当に私は この子に烙印を押す寸前までなっていた事を恥じます

そしてこの子から多くの学びを頂けました。

 

私の人生でこの子の成長過程は大きな影響を与えてくれました。

本当に感謝です。

 

 

最近は天下のJK (笑)

時々道場に来て後輩の指導を手伝ってくれてます。

 

私も子供達と一緒に成長してるんですね

いや 教えを頂いてます

 

最後に彼女が私くれた

6枚に綴られた手紙を見て下さい

 

私の宝物です!