エンジンが息つきするとの事で預かった車両
お客さんが言うにはファンベルトみたいだとの事
自分が言って直に問診すれば問題も無いのだが
自分が行ってしまうと工場がもぬけの殻となる為
暇な人に行ってもらう
これが、お客さんと同レベルの素人なので
話が全く進まない
一応預かって来た直後に聞くが
これも当てにならない
実際乗って加減速を繰り返すも
息つぎのイの字も無い
ファンベルトは1年前に交換済み緩みも無し
これではベルト交換しても意味ないので
お客さんが色々喋った情報(これも直では無く間接的に)を頭の中でまとめると
しばらくエンジンを掛けておくとなるとの事
う~ん
エアコンが怪しいな
エアコンはこの時期は殆ど使わないが
除湿機能があるので雨の日は使うが
雪の日で気温が氷点下だと殆どエアコンコンプレッサーは廻らない
スキーに行く人なら分かると思うが
そんなのかんけ~ね~
って
エアコンかけてしばらくエンジンを吹かすと
コンプレッサーがカチカチ言い出す
マグネットスイッチがオンオフを繰り返す。
答えは大きく分けると三通り
〇クラッチ本体がダメか
〇ガスの入れすぎ(スタンドで良くやるパターン)
〇逆にガスが少ないか
でゲージを取り付けると
低圧が負圧に
ガスが無いよ
※1年以上持てば修理は見送るが、数日で無くなる場合は治すのがベター
で
ガスを入れるもこの時期は気温が低くてガスが入らない
ので
缶をお風呂に入れてあげます
が~
(もちろん熱湯はタブーで40度以下のぬるま湯)
お湯に入れても凍ります。
これでは分かり難いので別角度から
左5分の1位が凍結
お湯に付けても凍るので
手に持つと凍傷になります。
自動車整備士はホント過酷です。
でしばらくガスを入れると
低圧も上がり
クラッチもオンオフを繰り返すのが減り
(気温が低い冬はオンオフの間隔が速い)
一件落着
お客さんの言う通りベルトだと思い込むと
ドツボにハマる典型的な例題
実際に音が出てるときにお客さんと問診できれば良いんだが
意外と忙しい身なので
難しい問題だなと
一言エアコンかけてる時になると言ってくれれば何てことない修理だが
言ってくれないのがお客さん
車の医者もそうだが
人間の医者も問診を間違えるとトンデモナイ病名となり
無駄な治療費が掛かるので正確に伝えないとダメ
正確に伝えても分からない医者も居ますがね~(笑)