初めてお能を観た。

国立能楽堂で演目は道成寺だった。

舞台の中心となる鐘を運び込むところから始まり

大勢で鐘を吊るして

舞台から鐘が退場することで終了した。

太鼓や鼓や笛の演者たちは自分の番が終わると椅子を畳み

楽器を丁寧にしまって正座して待つ。

その所作が全て型として決まっているんだろうなと思った。

なんてお行儀がいいんだろうと思った。

お行儀が良いものを見ていると落ち着く。

 

シテの白拍子が小鼓と掛け合いながら乱拍子を踊ると

いつ床をドンと踏むかドキドキしながら待つのが面白かった。

住職が霊力を発して妖魔にお数珠じゃらじゃらと祈祷する様は

明るく賑やかなものに昇華されていて楽しかった。

癖になりそう。

 

次は梅若会で天鼓を観ます!