adversity~賢くない私の生きてきた道~ -8ページ目

74。風俗に面接の電話・・・

店を辞めると主任に言い、そのまま家に帰った。

 

まだ彼は帰って来てなかったので、風俗の求人誌の印を入れた店に電話してみた。

 

場所は彼と何度か行った事のある歓楽街。

 

少しでも知っている場所の方が安心できたから・・・。

 

「あの、求人誌見て、電話させてもらったんですけど・・・」

お店の人

「はい、ありがとうございます。どんなお仕事の内容か分かります?」

「なんとなく・・・。」

お店の人

「お歳はいくつですか?」

「21歳です。」

お店の人

「いちお、年齢確認のために、免許証か、パスポート持って来てくださいますか?」

「どっちも持ってないんですけど・・・。」

お店の人

「じゃぁ、学校の卒業アルバムとかありますか?」

「高校中退なので、高校の入学写真ならありますけど・・・。」

お店の人

「日付が入ってる集合写真ならば、大丈夫です。」

ずいぶんと、年齢に関して厳しい。まぁ、正真正銘未成年じゃないからいいけど・・・・。

お店の人

「働いてもらうとしたら、お昼と夜の部がありますけど・・・。」

「お昼にお願いします。」

 

水商売をしていたくせに酔っ払いが苦手な私にはいきなり夜働く勇気が無かったのでお昼に働きたかった。

 

お店の人

「面接させていただきたいのですが、いつだったら大丈夫ですか?」

「明日でも大丈夫ですか?」

私は気が変わらないうちに早く面接をしておこうと思った。

 

お店の人

「では、明日お待ちしております。場所分かりますか?」

「近くまでなら・・・」

 

お店の人

「じゃぁ、近くまでいらしたらまた電話ください。店の者が迎えに行きますので。」

「わかりました。」

お店の人

「ではお待ちしております。」

電話を切り、深いため息を付いた。

不安だ。仕事に対しても、彼に対しても・・・。

でも、もう決めたんだ。しょうがない。

73。風俗に・・・

求人誌を見ながらも、まだクラブの仕事も辞めてなかった。

 

風俗専門求人誌を、家に置いたまま仕事に出かけて行ったので、

 

彼も、その求人誌の存在に気づいていて、私が考えてる事も、多分予測していたと思う・・・。

 

クラブの主任に辞める事を告げた。

 

止められた。私は

 

「この店で、続けていく自信ないから・・・」

と言った。

 

「うちが、嫌なんやったら、他の店も知り合い居るし・・・。」

主任は言ってくれたけど、私の気持ちは風俗に行く方に向いていたので、

 

「また困ったら連絡させてもらうね。お世話になりました。」

と、店を後にした・・・。

 

72。風俗へ行こうかな・・・

水商売に嫌気がさしてきたし、彼の借金返済を手伝うにはやっぱり収入の良い仕事しなくては。

 

 

と、考えながらSM好きなお客さんに

「風俗ってどんな所?」

と聞いてみた。

 

「僕はあんまり詳しくないから、詳しい人がバーテンやってるから、そのバーに行こうか?」

とその詳しい人の働くバーへ飲みに行った。

 

後日、そのバーテンとまた会うことになり、風俗専門の求人誌を貰い、風俗の仕事の内容を聞いた。

 

それまでは風俗って全て本番するものだと思ってたけど、いろんな種類があるらしい。

 

家に帰ると、まだ彼は帰ってきてなかったので、

 

貰った求人誌を出してきて、本番の無いヘルスという職業の欄を見ていった。

性病・・・その3

彼にバレちゃいました。

 

昨日も犯されそうになったので、

 

「今日はあかん!」

 

 疲れてるとかそんな言い訳、通じません。いつも疲れてるから。

 

「ごめん、病気かもしらんから。」

 

「何で?」

と聞かれたので、

「聞かない方がいいと思う。」

この言葉の意味、彼は分かってるけど、それ以上聞かなかった。わざと、明るく振舞って、

 

「じゃ~口でしてくれるんやったらええやろぉ?」

ホントは、口でして貰うほど溜まっても無いのに・・・。

 

嫌な思いしてるのは彼なのに、私に気遣いしてくれて・・・。

 

 

71。また店探し?

SM好きのお客さんが何故だか、私の事を気に入って下さっていて、同伴も何度かして貰っていた。

 

そのお客さんの話を聞いていて、いろんな世界があるんだなぁ~。

 

と思った。

 

 

ちょっと心が動いてきた。

 

でもなぁ・・・SMって、痛いの嫌だしなぁ。

 

彼の前では普通に装いながらも、店辞めたいなぁ~。次、どうしようかな~。

 

って、考えてた。