ケニアから南アフリカに向けて自転車旅行を続けている

チャリダーFくんから続報が届いた。



ジンバブエにあるビクトリアの滝の様子と

そこで起こった出来事だ。




 ジンバブエのビクトリアフォールズにいる。ビクトリアの滝はナイアガラ、イグアス
に並び世界三大瀑布の一つに数えられており、南部アフリカの大観光地の一つであ
る。ここでは様々なアクティビティが可能であり、なかなか激しくやってくれます。


 滝自体はでかい、すごい!!近くに行くと100m上までしぶきが降ってくるくらい
だ。ま、滝の説明はそのくらいにしておきます。


 ここではなんといってもバンジージャンプ(人気はないが)。なぜかついうっかり申
し込んでしまった。そしてその瞬間から緊張は始まった。飛ぶところを何度も一人で
想像し何度もびびりまくった。ビクトリアフォールズの流れるザンベジ川は峡谷では
さまれており、その間をつなぐ橋から飛ぶ(正確に言うと飛び込む)ことになる。そ
の高さは滝を見に行ったときに確認済みだ。びびるには全く申し分のない高さだ。
だって111mもあるんですよ。清水なんて全く目じゃないっすよ。あー、よく考え
たら東京タワーの1/3じゃないっすか。そりゃめちゃくちゃ緊張もしますよ。こわ
いっすよ。当日、バンジーに行くまで街中で「あー」とか「うー」とかうなりながら
歩いていた俺を地元の人は怪訝そうにじろじろ見ていた。うるせいっ!!



 さて、問題のバンジーの橋に行くと俺の前の順番の欧米人、メチャクチャ顔がこわ
ばっている。そりゃそうだ。当たり前だ。いいんです、びびっても。終わったあと彼
は笑って戻ってきた。そしてすぐに俺の番はやってきた。足にタオルを巻かれ、その
上にゴムのロープを巻きつける。タオルがゆるく、足首から抜けてしまうのではない
かという恐怖感から、何度も係員にMake Sureしたが、彼はそっけなくNo
 Problemしかいわない。ちくしょー、なんて薄情なやつなんだと思いながら
着々と準備は進んでいく。そういえばラフティングのガイドが「土曜日はよくロープ
が切れるんだ」などという気のきいたジョークを言っていたではないか(バンジー当
日は土曜日)。びびり度70%。


 準備中もそこは橋から飛び出た金網の上なので、下がすけすけに見える。

はるかかなた下では激流ザンベジ川が渦を巻いているではないか。うぎゃーー。

びびり度80%!!ロープの準備が終わると黒いタオルがジャンプ台に向かって引かれ、

そこに自分で歩いて行けと言う。一気にびびり度MAXへ。びびり度MAXの俺は

せこせこちょびちょび歩いている。すかさず係員がせかして背中を押してくる。

「うおーー!!wait wait wait !!!」、、、「はぁ、はぁ、はぁ、、、、」びびり度、激MAX。

「ちくしょーーー」と叫ぶが係員はそんな俺を無視し、ハヤクイケ、ハヤクイケ光線を

送ってくる。次第に係員が日本語でカウントし始めた。ゴ、ヨン、サン、ニ、イチ。 

ふわっ「うわーーーーーーーーーーーーーーーーー」 「うわーーーーーーーーーーーー」。
激流ザンベジ川がぐんぐん近づいてきた。まさにぐんぐんという言葉が適切だ。



 でもさすが驚異の111m。1回の「うわーーーーーーーーーーーー」では息が足り
ずに下までたどり着けず、すかさず2回目の「うわーーーーーーーーーーーー」 
やっと下までたどり着くと「ぼよよーーーん」と反動で上まで戻され、それが5回く
らい続く。ぼよよーーんがおさまった後、いつもは電動で引き上げられるらしいが今
日に限って「No Electricity]とかいいやがってマンパワーで引き上
げられる。上まで上がりきった時には俺の額には大粒の汗が流れていた。 あー、こ
わかった。 ま、余裕だったけどね、実際........


 ちなみに俺の後の欧米(カナダ)人夫婦。さすが欧米ですね。夫はすこぶるジェント
ルマン、優しい!!しっかりとLady Firstの心を忘れてませんでした。





南米で行ったイグアスの滝 があいにく水がまったくなかったので、

僕も、最後の砦であるビクトリアの滝をすっごく楽しみにしている。



でも、高所恐怖症のおれは絶対にバンジーなんてビビッてやらんだろうな。