意識のヘミシンクモデル

意識内にあるどんな領域についても、その領域の感覚を特定できるなら、ただその感覚を思い出して追体験しさえすれば、自分の意識は自動的にその意識領域に舞い戻ることになる




状態特有の記憶

ある出来事の記憶は、その出来事が起こった意識領域の中に蓄えられる



物質的な世界を超えたところをしっかり探索し、経験したことを思い出すためには、意識のシフトが求められる



物質的な世界への固定を緩められれば、非物質的な世界で知覚するのが、もっとたやすくなる。
目を閉じることで、物質的な世界の視覚的なノイズをとらえる意識の一部が閉ざされる


リラックスというのは、あなたがこれから探索できるようになっていく広大な意識の中にある領域、ひとつの意識状態なのだ、と考えてもいい。注意の焦点をリラックスしている意識へとシフトさせることが、最初の一歩だ


「エネルギー収集」では、特別な呼吸パターンを使う。あなたがリラックスのエクササイズで覚えたのと同じ、ゆっくりした深い呼吸のパターンだ


「エネルギー収集」は、あなたの意識に弾みをつけたい時にはいつでもおこなうことができる。今後のエクササイズでも、これを何度も使っていくことになる


「エネルギー収集」のエクササイズは、流れを確立することと、レベルを上げることだ


呼吸パターンを続けながらリラックスの感覚を思い出し、リラックスレベルに変化を感じるところまでいく。そうしたら、想像力の出番だ


私がこの「エネルギー収集エクササイズ」を使い始めた頃には、エネルギーは息を吸っている時にだけ体に入ってきて、息を吐いている時にだけ出ていったり再循環しているのだと考えがちだった


だがエネルギー収集というのは、実際には、エネルギーが絶えず流れ続け、レベルも常に上がり続けるものなのだ



テクニックの一つ目は、息を吸う度、また吐く度に、それぞれ三回ずつ、降り注ぐエネルギーの流れが体の外側と内側で再循環するのをイメージすることだ


二つ目のテクニックは、呼吸パターンの別の箇所で、注意の焦点を体の各部に移動させるというものだ。これも、エネルギーの絶え間ない流れに伴う感覚を経験するのに役立つ



「エネルギー収集エクササイズ」を実践するうちに、身体の内側で上昇するエネルギーの流れと身体の外側で降り注ぐエネルギーの流れを同時に感じられる、もしくは感じているつもりになれる、そういう段階がやってくる。それこそが、このエクササイズで探し求めている感覚なのだ。その感覚が「エネルギー収集」だ



リラックスした状態が、エクササイズの効果を経験するのに役立つということを、忘れがちなものだ。こうしたエクササイズを続けていきながら、自分のリラックスレベルに着目しておいてほしい



何かの流れが身体を上がっていく感じをイメージしたり、それを感じるつもりになったりすると、それが実際の流れに気づく助けになることがある。「つもりになること」は、馴染みのない経験を捉える知覚を目覚めさせる役に立つ。「つもりになる」だけでいいのだ



このエクササイズのどの段階でも、体の内側や外側の何処かに、「何か」が流れたり動いたりしている、というような感覚が少しでも感じられれば、あなたは「エネルギー収集」の感覚を経験できたのだ。これこそが、今後のエクササイズで、エネルギーを素早く収集する方法を理解する為の鍵となる



「エネルギー収集」というのは、ある意識状態だ。そして、また繰り返しになるが、「意識のヘミシンクモデル」によれば、その感覚を追体験できるくらいまで思い出せるなら、あなたの意識は自動的にその「エネルギー収集」の意識状態にシフトする、ということになる



あなたが「エネルギー収集」の練習を続けていくと、体内を移動したり、体の外側で降り注いだりするエネルギーの流れに、パターンがあることに気づくかもしれない。流れの中に、また幾つかの流れがあるのだ



アファーメーションとは、願望を言い表わす、明確で、簡潔で、完全で、ポジティブで、現在形を使う声明文だ


アファーメーションは、意識が目指していく標的を定義するものなので、正確さが求められる。曖昧な言い回しのアファーメーションは曖昧な結果を生むし、回りくどいアファーメーションは、望む結果の説明を薄めてしまう。不完全なアファーメーションは、意図せぬ結果を生む余地を残してしまう



アファーメーションの言葉を決める時には、書いてみる時間をとって欲しい。しばらく考えてみよう。自分の願望を明確に、簡潔に、完全に定義できるようにすることだ