瞑想の科学的効果1
Biological Psychiatry誌で発表された研究内容によると、「今この瞬間自分が体験していることに意識を向ける」という「マインドフルネス」や瞑想が、プラセボ効果でなく、実際に人々の脳の状態を変えたり健康状態を改善している可能性がある
瞑想の科学的効果2
瞑想中の脳をスキャンすると、各領域の活動が活性化していることが確認される。具体的には痛みの耐性向上や、不安・うつの減少といった効果がある
瞑想の科学的効果3
仏教僧の脳波を測定したところ、高レベルのアルファ波が計測された。アルファ波の増加によって、脳内で消極的な気分・緊張・悲しみ・怒りなどが減少していることが示された
瞑想の科学的効果4
ある研究で8週間の瞑想プログラムを行ったところ、被験者の灰白質の学習能力・記憶処理・感情調節に関連する領域が増加し、ストレス・血圧・恐怖にかかわる扁桃体は減少していたことが判明
瞑想の科学的効果5
カナダの学校で朝の瞑想時間を作ったことで成績が伸びるという事案があった。集中力というのは1つのことに集中する癖をつけて身につけるものなので、瞑想で集中をするという習慣が身に付く
瞑想の科学的効果6
瞑想をすると扁桃体の動きが抑えられていることが脳波の動きを測定することにより判明。扁桃体の動きを和らげることで、ストレスの軽減にもつながる
瞑想の科学的効果7
瞑想により血圧の降下、過敏性腸症候群の症状の緩和、不安感、抑うつ感、不眠の改善、急性呼吸器疾患(インフルエンザなど)の発症・期間・重度の改善がある場合があることが、研究により示唆
瞑想の科学的効果8
多くの研究で瞑想の疾患への効果を調査しており、高血圧、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎患者の炎症を緩和する可能性があるというエビデンスがある
瞑想の科学的効果9
2013年にハーバード大学から発行された論文集Harvard Buisiness Reviewに掲載されたDaniel Goalman の”The Focus Leader”によると、マインドフルネス瞑想による集中力の向上が見られた
瞑想の科学的効果10
マインドフルネス瞑想を実践する学生とそうでない学生の2グループの大学院入試試験の点数を計ったところ、マインドフルネスを行なった学生のグループが平均16%も点数が高かったという結果が出た
瞑想の科学的効果11
2016年アメリカ心理学協会に掲載された論文によると、マインドフルネス瞑想を実践する過程で思いやりを司る脳の神経回路の活性化が確認された
瞑想の科学的効果12
とあるバイオテクノロジー企業で従業員に8週間のマインドフルネス瞑想をさせたところ、被験者は他の従業員に比べて
・不安レベルが下がった
・ポジティブな情動と結びついている脳の部位の活動が上がった
・インフルエンザ予防接種を受けたところ、より多くの抗体を生み出した
瞑想の科学的効果13
「世界一幸せな人」と呼ばれたチベットの修行僧、マチウ・リカールの脳を調べたところ、左の前頭前野の活動が常人に比べて遥かに発達していた。左の前頭前野の活性化の度合いが相対的に高い人ほど、喜びや熱意、活力といったポジティブな情動を多く報告
瞑想の科学的効果14
瞑想実践者の脳は、そうでない人に比べて前帯状皮質が活発で、自己制御能力を測るテストでもいい成績を残した。すなわち、自分の注意、情動の対象を冷静に受け止めることができ、行動をコントロールすることができる
瞑想の科学的効果15
瞑想実践者の脳は、そうでない人に比べて海馬の密度が高く、ストレス耐性が高く、困難に立ち向かう力があることがわかった
瞑想の科学的効果16
fMRIという脳画像研究を用いて、瞑想の訓練を受ける前と受けた後では苦痛な音に対しての感情的な変化に差があるのかを調査した研究から、苦痛な音に対しての感情的な変化は瞑想の訓練によって強化されるという結果が出た
瞑想の科学的効果17
インフルエンザワクチンを用いて免疫機能を比較する研究では、瞑想を取り入れたグループが抗体の増加力が高いという研究成果
瞑想の科学的効果18
瞑想に関する研究は比較的期間が長いものが多いいが、4日間の瞑想トレーニングでも身体的、精神的に効果が出た
瞑想の科学的効果19
MRI(磁気共鳴画像診断装置)を使った研究では、マインドフルネス瞑想を続けた人は、感情コントロールに関係する左海馬や側頭頭頂接合部において、思いやりや共感に関わる灰白質の密度が増加した
瞑想の科学的効果20
ハーバード大学医学大学院のジョン・デニンジャー医師を中心とする研究チームは、5年間にわたって強いストレスを受けている脳や遺伝子にヨガや瞑想が及ぼす影響についての研究、結果ヨガや瞑想などの訓練を行った被験者でエネルギー代謝などにかかわる遺伝子の発現が促進される
瞑想の科学的効果21
ワシントン大学での研究結果から、瞑想をしたグループは、他のグループよりもストレスが少なく、集中力も高く、記憶力も向上していた
瞑想の科学的効果22
米国のウィスコンシン大学の科学者、スペイン、フランスの国際研究者チームの研究結果から、「瞑想が遺伝子、分子レベルで起こる体の変化と関連して、ストレス解消になる」と科学的な証拠を発見
瞑想の科学的効果23
スペイン・フランス・アメリカの研究者の研究結果から、瞑想をしていたグループは抗炎症薬や鎮痛剤の役割をする遺伝子に変化が見られ、それらの働きによってストレス状態から素早い回復を見せた
瞑想の科学的効果24
「他人が苦しんでいる声を聴かせる」という別の実験が行われ、その結果、瞑想しない人と比べて、定期的に瞑想する人のほうが、他者への共感に関連する部分である側頭頭頂接合部が大きく活性化していることがわかった
瞑想の科学的効果25
米マサチューセッツ州の生体医学イメージングのマルティノス・センターとハーバード大学医学部で研究を行なうCatherine Kerr氏は、マインドフルネス瞑想を実践する人は、しない人よりも、気を散らすものを遮断し、生産性を向上させる脳波を調整する力があることを発見
瞑想の科学的効果26
オランダのライデン大学の2012年と2014年の研究によれば、特定の技術によってクリエイティブシンキングを促進を発見、瞑想が人間が新しい考えを思いついたり、出来事を経験したりする方法である人間の認識において長く続く影響を及ぼすということを証明
瞑想の科学的効果27
アメリカのジョージタウン大学によって行われ、2017年の1月に発表された研究では、瞑想がストレスに対する炎症ホルモン反応を軽減するということがわかった
瞑想の科学的効果28
カナダのウォータールー大学の研究者によって発表された2017年の研究では、10分の瞑想で不安症の人の集中力が上がるということがわかった
瞑想の科学的効果29
2017年の8月に発表された3か月の集中療養参加者の研究では、瞑想を行うことはストレスと炎症の心理的・免疫学的マーカーにポジティブな影響を及ぼすことがわり、さらに、主観的な幸福感も改善した
瞑想の科学的効果30
イギリスのコベントリー大学が行った2017年6月の研究では、瞑想は、人をリラックスするだけではないと示し、リスク要因となるDNAの特定の部分を「元に戻す」あるいは補ってくれる
瞑想の科学的効果31
イギリスのリーズ大学によって2017年6月に発表された研究は、瞑想は従来の痛み止めの安い代替案になるということを発見。10分のマインドフルネス瞑想を行うことで、痛みへの耐性や痛覚閾値を改善して、痛みに対する不安を軽減するということを示した
瞑想の科学的効果32
2016年の3月のアメリカのウェイク・フォレスト・バプティスト・ヘルスによって行われた研究では、短い瞑想のあと痛みが軽減した。瞑想は、副作用なく痛みを軽減するために、他の従来のセラピーや薬と並行して行える
瞑想の科学的効果33
ウェイク・フォレスト・バプティスト・ヘルスが行った2015年の研究では、意識的な瞑想は偽薬よりも痛みを軽減することが明らかになった。