先日、あるサロンオーナー様とのお話。
その方は、国内は勿論、ヨーロッパやアジアの高級スパ、エステなど色々なサロンにお勉強を兼ねて足を運ばれており、業界キャリアも長い方です。
つい先日、一流ブランドを使用したある高級サロンにエステを受けに行かれたそうです。
一回数万円のエステです、使う商材も高級品です。
言葉遣いなどの教育は行き届いていたようです。
外は暑く、施術ルームはよく冷やされていました。
御着替えをされてフェイシャルトリートメントスタート、
数工程を経て、パックの時にエステティシャンはその場を離れたそうです、
それがそのサロンのルーチンなのでしょう。
暫くしてエアコンが寒かったそうです、
が、パック中、その部屋には誰もおらず、お声をかけましたが届かず、
あまりの寒さに自分でオフしようか、、、、、そこまで考えるくらい体が冷えたそうです。
施術をするエステティシャンに室温を合わせればガウンのお客様は寒くて当然です。
パック中であれば、
聴覚のみの世界、
エステティシャンが歩く音、
横を慌ただしく通った時に起こる風、
閉じている瞼を通した照明の色や光の強さ、
部屋の香り、
音楽の大きさ、気になります。
施術の際の手の動きで目や皮膚の薄い箇所や、まつ毛を強くこすられれば受けている側は不快です。
ターバンの巻き方で耳が窮屈であったり、苦しかったり、
パックであれば鼻の穴や口、目に入ると気持ち悪くて落ち着きません。
首のタオルの巻き方次第で大切なお客様のお召し物が汚れるかもしれません。
当たり前のことかもしれません、
が、日々の多忙な業務の中でおざなりになりがちです。
サービスを提供する側にある場合、その点を何よりも一番にスタッフ様にご指導されているとのことでした、素晴らしい。
高級な化粧品を入れていようが、最新の機械を入れていようが、どんなに素晴らしい設備に仕上げようがプロとしての基本がとても大切だと改めて感銘を受けました。
美容を志した時に、
おそらく美容学校の先生や、
就職した先の先輩や、上司に、一番最初に言われたであろうことです。
お客様の立場に立っての接客と施術。
一回、一回が真剣勝負、一期一会の世界、当たり前のことを当たり前にやることの難しさ、その意識を常に維持する難しさ、全ての世界において言えることではないかと思います。
一流と言われる方々はその当たり前のことを疎かにしていないように思います。
今日はやる、でも明日はやらない、
あるいは、誰かが見ているからやる、誰も見ていないからやらない、
そういうことでもないような気がします。
常に高い位置に意識を持っていく、そしてそれを維持し続ける、非常に難しいことだと思います。
当社に置き換えて考えた時に本当にお客様のためのご対応が出来ているか、
改めて考えさせられました。
現場の方々はお客様のために真剣勝負です、
われわれ代理店やメーカーもその心構えでお客様に接していかなければなりません、プロです。
良いお話を頂きました。
Kサロン様、貴重なお話と改めての気付きをありがとうございました。
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