遠き道を行くが如し


~〜~徳川家康の書物から~〜~

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。
急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。
心に望みおこらば困窮(こんきゅう)したる時を思い出すべし。
堪忍(かんにん)は無事長久の基、怒りは敵と思え。
勝つことばかり知りて、負けること知らざれば害その身に至る。
己を責めて人を責むるな。
及ばざる過ぎたるよりまされり。


〜…意味…〜

人の一生は、重い荷物を背負って、遠い道を行くようなものだ。だから、急いではならない。
不自由を当たり前だと思えば不足だと思うことはない。
欲望がおこったら、貧しくて生活に困った時のことを思い出しなさい。
忍耐は、平穏無事が永く続く基礎であり、怒ることは敵だと思いなさい。
勝つことばかり知って、負けることを知らなければ、やがて自分にその弊害が及ぶ。
自分をせめても人を責めるな。
やり足りないことは、やり過ぎることよりも、すぐれている


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人生はマラソン

人生はマラソンレースのように長い。
調子の良い時もあれば、悪い時もある。
好不調の時に人の本質が見え隠れするが、調子の悪い時に本性が出る。
そんな絶不調な時は、今は我慢の時ここをなんとか乗りきれば良い時が来ると信じ自分を叱咤して踏ん張りたい。

人の本質は逆境の時にこそ真価か問われると言う。
だから、道の途中で何があっても志を見失ってはならない。
道の途中の人生は長くマラソンであり、決してスプリントではない。
逆風や立ち塞がる壁があって、楽な道など殆んど無く、夢中になって走る程に成長できるチャンスとなる。
そんな夢の彼方の遠き道を、決して腐らず目の前のことに精神誠意を込めて尽くすことで道は拓ける。

そういう頑張れる人格を育みたい。