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武士道(もののふ)

戦国時代に我が国を支えたのは封建制度、その幡手を司るのが武士道と言われた。
欧州の騎士道にあたるとされ、何かと比較されている。
カッコ良く言うと、武士道はシバルリー、騎士道はホースマンシップと言うが、日本語の武士道はその語源において騎士道よりも多くの意味合いが有ると言う。

武士道とは・・・
戦国の呼び名では、武士道(もののふ)と呼ばれたようだが、その権威ある意味は・・
戦士たる高貴な身分であるが、本来のその職分のみならず、日常の生活における言動と立ち居振る舞いにも規律を持って模範となること・・を意味しているとされる。

要約すると・・
武士道は、「騎士道の規律」、「武士階級の高い身分に伴う義務」であると言い、これをノブレス・オブリージュでと言う。

封建制や武士道の時代では、その権威ある規律から縦社会が形成された。
上下関係に厳しく、上位を敬う尊敬の念から道徳心が育まれた。
・・・
現代社会は封建制ではない自由な時代である。
生き方も人それぞれであるが故に、慣れ合いになり奢(おご)りが慢心を生み出し道徳心が失われがちで、他人に感謝する気持ちや気遣いが気薄になっている。
では、現代社会で道徳心を養うにはどうするか・・
そんなのは学校で・・と思う人もいるだろう。
少し冷静に考えれば、学校の授業だけに任せるのではなく、日常の生活の中に道徳心を育むシーンが必要だ。

それには・・

何もせず日々を自由に過ごすのも自然であるが、やはり何かに一心に向かう中で、人と協力し助け合う場面が必要となる。
仕事、スポーツ、奉仕作業・・何かを成し遂げようとして、そこから発生する数々の事象に向かい、助け合いながら成し遂げる作業をすることで敬う姿勢が現れる。
色々な環境下で、良いこと、これは悪いことの判別作業をすることで善の心を育み、奢る邪心を撲滅すること。
そうした経験で掴んだ敬う善の心は、道徳心であり普段の行動に謙虚な姿勢が表れる。

世間の色々な事件がテレビや新聞などで報道される度に、道徳心の欠落を感じよう・・
学校の勉強もスポーツも大事、でも人として本当に大事なのは道徳心であると感じよう。

日本人に忘れかけられた道徳心は、奢らないで敬う謙虚な姿勢から・・
ある意味、武士道(もののふ)の精神が今の時代に必要ではなかろうか。