「自分たちのサッカー・・」
日本代表がブラジルで敗戦後に口にした言葉。
4年間のチーム作りでザック監督が強調してきたのは「プレーのインテンシティー(強度と集中力)」。
リスクを恐れず前に出て素早くボールを奪って攻撃に転化するサッカー。
攻守一体のコンパクトな連携を左右するインテンシティーは主導権を握って攻め勝つザック監督が目指した方向性の、選手たちが口々に言った「自分たちのサッカー」。
これは、4年前のアフリカ大会のスペインが示したコンパクトでイマジネーションに優れるボールポゼッション力の高いサッカーに似ている。
本大会では、そのスペインも予選敗退して連覇の難しさが伺える。

予選の数々の試合から感じること・・
しっかり守って絶対的な個のパワーを持ってカウンター攻撃でゴールへ向かうパワフルなサッカーが印象に残る。
身体の大小関係なく、早くて強くて屈強でテクニシャンな選手が多いチームが予選を勝ち上がっているようだ。

日本に足りなかったものは・・

1.戦うメンタリティ
ゴールを自分で取る強いメンタリティが不足したバイタルやボックス付近での逃げの横パスは相手に脅威を与えない。
自分が決める気持ち、相手を威圧するプレーなど必死さや心の強さが相手より不足していたこと。

2.個の力
ボールコントロール・・トラップ、パス、シュートの正確性は必然だが、局面を打開するドリブルの仕掛けと早い連携に欠けていた。

3.ゲームプラン
ゆっくりしたボール回しや横パスで相手に考える時間と休息を与え過ぎ・・
ゆっくりボール回しするのには理由がある、ギアチェンジする為の誘いで無くてはならないし、ボックス、バイタルあたりの横パスは攻めに喘いでいることを露呈しているようだ。

大会の雰囲気、相手の脅威、生活環境への適応・・・戦う為のメンタルな部分が間に合わなかったのかな・・・

ザックの夢、代表の夢、世界はそんなに簡単じゃない、冷静に考えればこれが実力と知って4年後を期待したい。
ザッケローニ監督、JAPAN   BLUEの選手に感謝^_^

それにしても、チリのテクニック、連係、攻撃的スピリッツとハードワークには心を奪われる。
・・・メキシコも気になるチームだ。