安達式記憶術は「学校の授業に出て、先生の話すことをすべて覚える」というものです

 

前回、短期記憶の役割を話しましたが、この短期記憶の記憶能力には厄介なことがあります

短期記憶能力は10秒、20文字しかないのです

 

おかしなことを言わないでくださいと言われそうですが、それしかないのです

確かに人間の記憶容量と記憶の継続時間は膨大です

ですがこれは長期記憶領域で記憶されている情報で、短期記憶領域のことではありません

情報の入り口である短期記憶領域の記憶能力は前述のとおり10秒、20文字しかないのです

 

なぜこのような仕組みになっているのでしょう

それは人間も他の動物と同じく、生きていかなければならない、すなわち生存競争の中で

生き続けなければならないからです

 

刻々と変わる外部の情報を素早く処理し、危険を察知し、危険を回避して生き続けるためには

きわめて高い処理対応が必要になります

一度見た「青信号」がいつまでも記録としてのこり続けた場合、「赤信号「」へ変わったことが

認識できなくなります

 

この様に生きための基本的な情報処理に応力はそのまま残していく必要があったのです

このことについていえば、動物も、魚類でも、それこそ生きているものすべてが大事にそのまま

維持している能力なのです

 

すなわち短期記憶は瞬時に状況を把握すると同時い素早く消し去る、すなわち忘れることも

大事な役目となるのです