5話 天才がジャンプでやってくる


 あいつら...。変身したのか。爆発で駆けつけた俺は信じられない光景を目にしていた。クローズがブリザードナックルを使い、グリスがマグマナックルを使い変身していた。お互いの専用武器で、それぞれ込められている力がある。龍の力は万丈の彼女であった香澄さんの魂が宿ったものだ。それとブリザードナックル。あれは三羽ガラスの魂と力が込めてある。どちらも各々が限界まで力を引き出せるように設計してある。
「へぇーそれぞれ違うアイテム使えちゃうわけ。」
「ずるいよなー。」
「まあ何にせよ、これで桐生戦兔はお前達には必要ないって訳だ。」
そんな。俺はあいつらのためにアイテムを作ってきた。それが万丈のものをカズミンが、カズミンのものを万丈が。俺の武器の有用性は証明されなかったのか。本当に俺は...。
「ガタガタうるせぇ!!!!」
万丈が叫んだ。
「確かにこれはカズミンのための武器だ。俺が三羽ガラスの魂を受け継いじゃいけねえなんてことはねえだろ!!」
「その通りだ。この力には龍我の彼女の魂が宿ってる。確かにこれは龍我が一番使いこなせる。」
そうだ。俺はそのために武器を科学を進歩させてきたんだ。
「けどなぁ!!!」
カズミンも怒号を飛ばした。
「その思いを、魂を、形にして俺たちに受け継がせたのは紛れもない戦兔なんだよ!!!」
俺は気づかされた。思いを形に、人々を笑顔にそれが科学の有用性だと。張刑事の涙が浮かんだ。こんな時に。
「誰が誰の魂を受け継いだってかまいやしねぇ!!今の俺達があるのは戦兔のおかげだってな!!!」
カズミン...。
「私達も同じだ。」
幻さんが立ち上がった。
「罪を重ね、恥辱にまみれ、傷つき、悩みながらも前に進めたのは、信じてくれる仲間達がいたからだ!科学を身を委ねた葛城巧じゃない。他でもない桐生戦兔だ!!」
幻さんまで...。
「そんなこと言われたら...」
「ますます桐生戦兔が欲しくなるよねぇ!!」
財団Xの仮面ライダー達が襲いかかった。
「Are You Ready? 変身!!」
「大義晩成!プライムローグ!」
「バッドエンジン!」
みんな...。やつらは相当手強いぞ。
「これ以上戦兔に!!!」
クローズブリザードのパンチの連続だった。
「近づくんじゃねえ!!!」
グリスマグマの蹴りが命中した。
「なかなかやるじゃねえの。」
「フレアフィニッシュ!」
「クラークフィニッシュ!」
彼らの攻撃が仲間達を一蹴した。
「所詮俺らの敵じゃないってこと。」
ここまで言われたら行くしかないよな。
「やっぱりサブキャラ達には荷が重かったようだな。」
「やっとお出ましかい」
「ビルドジーニアス!!」
ここは一気に片をつけてやる!!
「ワンサイド!ジーニアスアタック!」
ジーニアスのパンチがナイトローグを吹き飛ばした。すかさず次に持ち込む。
「ワンサイド!逆サイド!ジーニアスブレイク!!」
鋭い蹴りがヘルブロスに直撃した。ヘルブロスも吹き飛ばされ、クラークが襲いかかった。
「ワンサイド!逆サイド!Ready! Go! ジーニアスフィニッシュ!!!」
必殺技が決まり、クラークの変身が解けた。このままなら押しきれる。
「俺達を舐めてもらっちゃ困るわけさ!!」
フレアが襲いかかった。すかさずフルボトルバスターで応戦した。フレアはフェニックスフルボトルを使用しているため、空中での攻撃や炎化するなどの多彩な攻撃をしてきた。
「戦兔!!」
幻さんがフルボトルを投げてきた。
「プライムローグ!」
「戦兔!」
続いてカズミンも投げた。
「グリスブリザード!ジャストマッチデス!」
「戦兔!いけ!」
「クローズマグマ!アルティメットマッチデス!」
「それがなんだよ!!!」
フレアが襲いかかるタイミングを計り
「パーフェクトマッチブレイク!」
「絆は、思いは科学を越えるんだよ!!!!」
戦兔は叫びと共にフルボトルバスターでフレアを切り捨てた。フレアの変身が解けた。
「これで終わりだ。」

「それはどうでしょうか。」
キルバスが一人の人間を投げ捨てそう言った。投げ捨てられた人を見て俺は目を疑った。
「あなたは我々と共に来る運命なのです。」