この日、私は仕事に行きダンナは福島区の会社を抜け出し厚生年金病院へ再度胃カメラ検査にいった。


家に帰ってきて「なんか検査した医者がこれはヤバイ、ヤバイって言ってた。


もう手遅れってことですか?って聞いたら詳しい説明は27日にご家族とともに説明しますって言いおんねん。

ヤバイんかな?」


私は末期って くそ町医者から聞いていたから すごい期待はしてなかった。


でもこのときはまだ20%は手術で治るかも?と思っていた。


写真の赤ちゃんは長男。


こんななにも知らない赤ちゃんだったのに27日の説明の日に自分の父親は助からないと医師に説明を受けたときには26歳だった。


阪神大震災のとき大阪市に住んでいたので、そんなに揺れてないはずなのに熱だしたりした。

大事な試験の日は必ず熱を出した精神の弱い子が、医師の説明を聞いて 入院してる父親を見舞いにきたあと厚生年金病院の玄関で「助かるかもしれんやん」

と言う私に

「おとんはもう長くないよ」と言った。

熱ももう出さなかった。