SAO二次創作  ※使用の際には空蝉 響とHPのURLを明記ください。




http://mypage.syosetu.com/576039/


 第五話 裏切り


ベリル「だーかーらーシルヴィオは攻撃遅すぎなんだって!」

シルヴィオ「お前が突っ走りすぎなんだっての!」

ノエル「あーあー、また喧嘩?」

エミリア「喧嘩、良くない、です」

ラスティ「まぁまぁ、二人とも。シルヴィオもベリルは女の子なんだよ? ノエルたちみたいに少しは優しくしてあげたら?」

ベリル「どーせ、アタシが現実に戻りたくないから嫌いなんでしょ」

シルヴィオ「現実が嫌いなのは俺も同じだっての」

ラスティ「え!? そうなの!?

ノエル「じゃあ意気投合じゃない」

ベリル「……アタシも、現実は嫌い……ごめん。ちょっと一人にして」

ロレッタ「あ、待つロレ!」

エミリア「どうして現実、嫌いなんでしょうか……現実は楽しい、です。たくさんの友達と遊んだり、家族とお出かけしたり……とても楽しいのに……」

シルヴィオ「……」

ノエル「あ、シルヴィオ! ……ベリルのとこ行っちゃった」

ラスティ「二人じゃ危ないよ。ここら辺は魔物も出るし……追いかけよう」


ラスティ「あ、いたいた。ベリ――」

ノエル「ラスティ! 一人にしてって行ってたんだから、みんなで行くのは良くないよ。隠れよう」

ベリル「……」

シルヴィオ「……なーに考えてんのよ」

ベリル「……なんだ、シルヴィオか」

シルヴィオ「なんだとはひどいじゃないの……なんでそんなに現実が嫌なんだ?」

ベリル「……アタシね、学校行ってなかったんだ。親とも仲悪くて、部屋に閉じこもりっきりの生活してたの。だから、この世界は眩しくて輝いていて……戻らなきゃいけないってわかってはいるんだけどね……」

シルヴィオ「戻らなきゃいけない……か」

ラスティ「ちょ、押さないでよ! ……ここにいるのばれちゃ――わぁ!」

ベリル「! ラスティ! てかみんなもいるし」

ラスティ「ご、ごめん……魔物が出るから二人きりは危ないかと思って……」

ベリル「もう、恥ずかしいなぁ! どっから聞いてたの!」

ラスティ「いや、その……」

ベリル「ま、そういうわけだけど会社のことは許せないし、戻らなくちゃいけないのはわかってるからさ!」

シルヴィオ「……戻らなきゃいけない、か……どうしてそんな風に思えるかね……」


敵「ぐはぁああああ!」

ラスティ「よし! ダンジョンクリアだね!」

ノエル「どんどん行こーう!」

敵「ま、待て……! シルヴィオ! 私を助けろ……これは会社の命令だぞ……!」

シルヴィオ「……会社の……命令……」

ラスティ「? シルヴィオ?」

シルヴィオ「……爆流(ばくりゅう)(けん)!」

ラスティ「うわぁ!」

ノエル「ラスティ! シルヴィオ!?

シルヴィオ「会社の直属命令なら、従わないわけには行かないよなぁ」

ラスティ「会社の直属命令……? バグで攻撃してきただけだよね? シルヴィオ!」

シルヴィオ「はっ! お前さん、本当に今までのことが全部バグだと思ってんのか? 会社がやらせてきたことに決まってるだろ」

ユリウス「……やはりそうか」

ラスティ「会社が? 一体何のために!」

シルヴィオ「さぁね。俺の知ったことじゃない」

ノエル「さぁね……って、理由もわからずに会社の味方をしているんですか!? どうして……」

シルヴィオ「……現実に飽き飽きしてたんだ。朝目覚ましに叩き起こされて会社に行き、夜遅くまで働いて一人でつまらないテレビ見ながら晩飯食って、また次の日が来る……。何にも楽しくない。何の希望もない。そんな毎日から解放してくれるなら、何でもいい。何だって利用してやる! 爆流(ばくりゅう)(けん)!」

ラスティ「くっ……天光(てんこう)剣!」

ユリウス「裂斬(れつざん)(けん)

ノエル「ユニットドライブ!」

シルヴィオ「くっ」

ベリル「シルヴィオ! 空幻撃(くうげんげき)ー!

シルヴィオ「ぐわぁ! く、そ……」

ラスティ「シルヴィオ、このゲームをクリアしたら、みんなで会おう。カフェ行って、カラオケ行って、大人組みは居酒屋でドンちゃんしてさ……それでいいじゃない。生きていく希望なんて」

シルヴィオ「……現実に戻っても、みんな、会ってくれるのか……?」

ラスティ「うん」

ノエル「もちろん!」

エミリア「はい、です」

ベリル「アタシも……アタシも、家から出るから。また会おう?」

シルヴィオ「……お前ら……」

敵「くぅ! ……裏切り者め!」

シルヴィオ「ぐぁあ!」

ラスティ「シルヴィオ! 残光剣!」

敵「ぐはぁあああああ!」

ベリル「エミリア! 回復術を!」

エミリア「ヒール! ……だめ、です! エミリアの回復の力では……」

ラスティ「確か次の町にいいヒーラーがいたはずだよ」

ユリウス「そうだったな。急げば間に合うかもしれん」

ラスティ「みんな、急ごう!」