イギリスからシンガポールの空の下・・から日本へ、そして再びのイギリス

イギリスからシンガポールの空の下・・から日本へ、そして再びのイギリス

イギリスのこと。
こどもたちのこと。
シンガポールのこと。
教育のこと。
インターナショナルスクールのはなし。
イギリス現地校のはなし。
時々柴犬のこと。

 

 

一時期の、アンガーを制御できない思春期は脱したものの、

まだまだ、過渡期のおとうとくん14さい。

 

毎朝、出発の15分前に起床。

そこから、シャワーを浴び、ドライヤーして、

ギリギリ間に合わせてる。

全然あわてないのが、

余裕があるとも言えるけど、

見てる方はイライラ。

 

うちでは、

ずっと部屋にいて、

ゲームやら、Youtubeやらしてて、

だけど成績はいいし、

日本語の家庭教師の先生もメキメキ上達しているとほめてるし、

宿題等は自分で間に合わせてやってるし、

スイミング、チェロ、乗馬、フェンシング、

と色々活動もしてるし、

週末にはよくお友達とサイクリングに出かけて5時間くらい帰ってこないし、

 

こちらももう口うるさいことは何も言わず、

基本的には平和であるけれども、

備えることができず、

年度末の試験の始まる日の朝、出発5分前に、

「ボールペンがないか?」

と聞いてくる。

こちらでは、中学校、授業全部ボールペン。

試験もボールペン。

これは、おねえちゃんもそうで、間違えたら、

ぐちゃぐちゃっと塗りつぶして消す。

それが、一本しかなく、予備にもう一本ないかとその日の朝に。

「なんで当日に言うかね、、、」

と言いたくなる。

そうして、予備のボールペンなどないのだ。

最近、スーパーの買い出しもオンラインだし、

本当に買い物に行かなくて、

ちょっとしたものも買う機会がない。

こちらでは、スーパー等でふと思い出しても、

ロクなのが売ってなかったりもする。

 

結局、強く書くと引っ込んじゃうような、

半分壊れたボールペンを見つけて持たせたけれど、

これ、今日、私、買いに行くべきなの?

試験は始まったばかり。

 

起きてきたおねえちゃんに話すと、

「そんなの行くべきじゃない」

と言うので、行かないことにした。

 

ボールペンも、少し前にまとめて買ったのだけど、

すぐ失くす。

ここ最近には、

水筒、ヘルメットなど、

2年間さかのぼると、

ゴーグル、計算機などなど。

 

他にも、

火曜日は体育の日で、体操服と運動靴で登校する。

のだけど、不注意が多くて、

制服の日に運動靴はいて出ちゃったり、その反対したり、

が何度か起こっている。

これは、見つかると一発ディテンション(30分の居残り)となるので、

とても嫌がり、

今週も駅まで行ってからテキストしてきて、

学校まで持って行くハメに。朝の学校は車で15分の距離。

 

こういう不注意が多くて、

私があれもこれもと世話を焼くのは、

あんまり好きじゃないし、

学ばないしと思い、

しないようにして来たのだけど、

おとうとくんは、

「何回やっても学ばない」

タイプ。

教育のために、世話を焼かないのはなんの意味もない、

ということがわかり、

私的にも、自主性を促すよりも、

私がやっちゃったほうが気持ちや時間的には楽なので、

とっとと話し合った結果、

これからは、遠慮なくやることになった。

そうすると、私も小言や嫌味を言うのが少なくなるので、

より平和。

 

今のところ。

 

 

おねえちゃんは、反対みたいだけど、

意味がないのだから平穏を優先。

 

ひとりでできないことがまだまだ多いのに、

協調性なくて、

生意気で、

カッコつけてて、

私やとっとが何も言わない分、

口うるさいおねえちゃんに、

すぐ怒って、えらそうだけど、

 

今日は夕方、二人でジムへ。

疲れたー

だるいー

ねむいー

と散々ティーネージャーらしく、

気分悪い態度でいたのだけど、

プールに入ったら、

私と遊ぶ遊ぶ。

うれしそうな顔して、

私に泳いで突っ込んできたり、

一緒に沈もうとか、回転しようとか、

「リフレッシュスイム」とか言って、

機嫌をとってプールに入ったのに、

20分くらいして、もう行こうと言っても、

「えーもーちょっと」

とはしゃぐ中2。

 

平泳ぎとクロールと競争したけれど、

どっちも全く同タイムだった。

 

大人と子どもの全く狭間にある14さい。

 

意外と、

急に、

「将来何になったらいいと思うか」

とか、まじめな問いをしてくる。

「F1好きならエンジニアとか目指すとか?」

と答えると、

さっそく、エンジニアの収入を調べるおとうとくん。

こういうとこ現実的。

 

 

もうすぐ、年度末。

学校の体育祭(Sports Day)があり、

400mリレーで出るというので、とっとと見学に。

PEの先生のススメで出ることにしたんだって。

体が小さいながら、確かにたくましい走りだった。

うちは、とっとも私もおねえちゃんも、

スポーツ系ではないので、

我が家から初のスポーツマンの誕生、かな。

 

スポーツデーはPEの先生たちの主催。

学校にはフィールドがないので、400mトラックのある場所を借りて行われた。

まあ、分かってはいたのだけど、

日本人からするとツッコミどころ満載で、場はカオス。

子どもたちは、観客席のような場所に座っているのだけど、

みんな動き回っているし、

先生が何度も放送で「席に戻ってー」と声をかけているけれど、

言ってるだけって感じで、混沌としている。

一つの種目をやって、

終わったら次の種目に出る人たちを呼んで、

どうやるか説明して、それぞれの配置に動いて、

という段取り。

やってる間に次の準備しとこーよーと思う。

子どもたちもだらだら歩いてるし、

活気が全然ない。

こういう時のイギリス人って、大人も子どももなーんにも考えてないように見える。

ちなみに、お昼時間もないので、

それぞれ見ながら好きな時に食べる。

そして、4学年男女の100m、200m、300m、400m、800mと400mリレーが淡々と行われる。

なので、何にも出ない生徒も大勢いる。

しかも、当日朝にメールで来た種目順に合わせて見に行ったのだけれど、

なぜか、リレーが7年生からのはずが10年生から始まって、

時間も押してたし、早めに行ったから見れてよかったけど、

何の説明もなく急にこういうことが起こるのもイギリス風。

時間が押して、9年生のリレーとかなくなるんじゃないかと心配しなきゃいけないのもイギリス風。

 

久しぶりに、イギリス風を感じた。