adonishiのブログ

adonishiのブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

(最初noteの方に書いていたのですが、ちょっとこれだけ大きく内容が違うのでこちらに移動しました。)

 

TL;DR

  • やっぱり電話の相手が警察だと言われると信じてしまいがち

  • ものすごく巧妙で上手いが、最後のラインを自分で考えて、警察でも拒否する勇気が必要

  • この手の詐欺はもう老人だけがターゲットではない

  • よく言われるように非通知の電話は出ないのが一番有効かもしれない

始まり

そう、この日はちょうど夏休みの旅行から帰ってきたばかりで疲れていて、朝はぐだぐだしようと思っていた日。朝起きぬけ丁度のタイミングで電話がかかってきたのです。まだ頭がモーローとしている段階。ちらっと非通知だったのは見えたけれど、つい出てしまったのです。

「警視庁・捜査2課の金本と申します」と固い声が聞こえました。えっ、と思いつつも話を聞いてゆくと「ご存じかもしれませんが、青森で詐欺事件がありました。それで捕まったタチカワ・アツシと言う男はお知り合いでしょうか?あなたの銀行口座が使われており。タチカワ曰くあなたは資金洗浄役の共犯者だと言っています」
もちろん全く心当たりありません。「ただ、使われた口座は数百あり、あなたが無関係な可能性も十分あると思っています。それの確認のために青森県警まで出頭していただくことは可能でしょうか?」
いや、あの、ここは東京です。青森は遠すぎます。「では、時間はありますか?電話で構わないので、青森県警の方と話していただけますか?お電話転送します」

そう、この時点ではほぼ確実に警察からの電話だと信じていました。ほとんど疑う点はありませんでした。ただ後から考えれば警察が非通知で電話をかけてくる事はおかしいとは思いましたが、今となっては後の祭りです。

4時間に渡る青森県警との電話

長いので箇条書きで要点だけを追ってみます。今から思えば疑わしい点がたくさんあります。

  • 電話転送時に事件名と事件番号と言うものを教えられ、転送先で照合する

  • Lineに誘導される(確かビデオ通話でのため?)グループ番号 tkb23110

  • 私の持っている口座と金額を聞かれる

  • ビデオ通話は基本的には私だけが映される状態

  • ただし、途中で(自称)刑事さんがビデオに現れて警察手帳を見せる

  • その後すぐビデオは消えるが、私の方は絶対に消すなと指示される

  • 携帯通話だけで、アプリや近くのPCなどは絶対に使うなと指示される

  • (自称)検事さんが出てくる

  • 検事さんも一旦ビデオに出てきて検事の証書?を見せる。検事番号 10963

  • 資金洗浄に使われた口座を調査して私の口座に移された形跡がないか調べたいと言われる

  • 口座の履歴は犯人側?で消されているが、検察側では転送時に着く特殊なIDが新しくついたかどうかが分かる、それによって移されたかどうかが分かる

  • これを簡単に行うには私の口座から実際にお金を移動させてみれば分かる

  • この方法は簡易??法と言う決まりで定義されている

  • 移動させた資金はすぐ後に元の口座へ戻す

ここまでくるとだんだん私の方でも不安になってきます。ただ1点私の方で大きく勘違いしている点がありました。私の口座からの資金の移動は検察の方で行う。つまり銀行に検察が(簡易??法で)指示できるので、これは本物。詐欺ではない。そう思い込んでいたのです。

にわかにおかしくなる雲行き

不安ながらも許諾しました。そしてできれば金額の少ない口座からで確認しながらにして欲しいと言うと検事さん「それはできません。口座の順序は私が指示します」検事さん長々と理由になるようなならないような事を延々の捲し立てます。最初のうちはかなり知性的な物言いだったのに、、、
移動させる金額は少額で良いのですか?と聞いても、延々と答えにならないような事を長々と喋り続けます。
まあ、でも銀行に検察が指示できるのだから大丈夫だよな、詐欺ではないはずだよな。

検事さん、簡易??法の許可を取るために出て行って、代わりの刑事さんが入ってきて許可が取れました始めますと言います

「まず限度額を全額に十分な額に設定してください」
えっ全額ですか?
この辺で不安感はMaxです。しかし、例の思い違いが頭の中を駆け回ります。冷静に論理的に考えれば、これは詐欺ではないはず、、、

 

名称:立川グループ詐欺事件 - 事件番号:令和3警(チ)175

「それでは振込をよろしくお願いします」刑事さんが言いました。

はい?私が振込のですか???

拒否です。全力で拒否です。向こうも言葉荒げて言い合いになります。
私は「自分で青森県警に電話してあなたの存在を確認するので、名前と内線番号を教えてください」
頑なにこれをなん度も繰り返していると、また自称検事さんがやってきて、大声を出します。
「あなたは容疑者なんですよ!何を言っているんだ!これができないなら青森県警まで出頭しなさい!」

なんだか私もプチっと切れる感じがしました。「わかりました。青森まで行きます」
「着の身着のままで来なさい!そのまますぐに来なさい!」

シャワーぐらい浴びたい気もしましたが、青森まで行くのにゆっくりしてはいられません。「シャワーなんか浴びてはいけない!すぐに来なさい!」向こうとも意見が合いました。

ごく簡単な身の回り品を持って家を出ました。まだビデオ通話したままです。「本当に青森まで行くのですか?私たちはそうしなくても良いように提案しているのですよ」今度は懐柔してきますが、もちろん行きますよ。

駅まで来たところで、青森県警のどこへ行けばいいのか聞きました。なぜか相手は「ちょっと帽子を脱いで顔を見せてください。背景に人が入らない場所まで移動してください」と変な注文してきます。

背景に人が入らない場所?周囲を見回してみたら、別のものが目に入りました。交番です。
ひらめきました。「ちょっともう面倒くさいですから、ちょうどここにある交番に相談しましょう。いいですか?」
「だめです!絶対にだめです!」「なぜですか?」「だめです!」

プツッとLineが切れました。

これで終わりです。青森まで行く気になっていたんだけどな。

終わりに

こう言うのを劇場型詐欺っていうのでしょうかね?正直すごく凝っていました。勘違いが悪い方向に行ったのもありますが、最後まで本当か嘘か確実な判断がつきませんでした。だから途中で切るのが難しかったです。それにやっぱり上手く警察になりすまされると、人によっては騙される人が出ても不思議ではないです。

それと、この後、飲み屋でこの話を愚痴ってたら、これは老人だけではないですねぇ、なんて話になりました。確かにね。これだと年齢層あまり関係なく起こりそう。

あと、よく考え直せばいろんな点でもっと上手い対応がありました。と言うより何よりもまず、非通知の電話には出ないのが一番簡単で効果的ではないかと思います。これを読まれた皆様もぜひお気をつけてください。

最後に、駅に行く途中で聞こえちゃった、向こうの裏手の言葉
「こいつ馬鹿にしてんじゃないのか?」
いいえ真剣です。