輸入物販で会社を経営しようと考えている方には、今から起業をしようとしている会社の売上や規模についてどのくらいを目標とするのかを明確にする必要があります。まずは、サラリーマンの給与を得ながら、副業として輸入ビジネスに関心を持ちやってみたいと考える方もいらっしゃることでしょう。その場合、海外から輸入した物販を小規模で販売することになります。在庫も自宅で行うスモールビジネスの場合なるべく持ちたくないという心理が働きますので、数多く在庫を持つことも、販売することも難しくなります。その為、どうしても販売利益は少なくなりますが、自分が輸入物販の経営に向いているかどうかを見極めることも出来ます。

 

もし輸入物販ビジネスに適正があり、取引先と信頼関係が出来て来ると、輸入ロットも増えてきます。また、安定した顧客もついてくるようになると、輸入ロットと共に販売ロットも大きくなってきます。そうなると、これまで個人でやってきた輸入物販を法人化し、会社として経営していくことになります。輸入量が増えると商品の在庫を保管する倉庫なども必要になってきますし、まずは会社のオフィスを用意する必要も出てきます。個人輸入の場合は自宅兼オフィスでもビジネスが廻っていたものが、法人化するとお客様が会社で商談をすることもありますし、会社として住所を構えると信用度が上がります。仕入れの際に借り入れを行ったり、会社の営業拡大の為に銀行などの金融機関から借り入れを行う場合でも、会社としてきちんと住所を持っていると相手の心象が変わってきます。

 

輸入物販の会社を経営していると、取引先との会社との間で信頼関係が構築されると輸入だけではなく、日本の製品を輸出するビジネスも視野に入ってくるようになってきます。貿易ビジネスの手法として、輸入と輸入ビジネス両方を視野に入れて会社を経営している方が、より事業を拡大出来るチャンスに恵まれることでしょう。