日曜銀世界

朝起きたら（と言っても昼ちかく）別世界に来ていたあたし。


庭も草木もおまけに空も真っ白。

…あぁ。雪ね。


この冬１番の降りっぷり。雪も頑張るね。



★――☆★―――★――☆
土曜日は部活だった。
予選会の練習。疲れた。

予選会は六日。ラストスパートって奴っすか、先生。

…そうそう、最近ＯＢの先輩が来る。先輩ははっきり言って変だ。
変なファッション・変な髪型。しかも先輩の鞄から、「チャイルド・プレイ」のチャッキーが。

……先輩、デテキテマスヨ。チャッキー。

･･･必殺!!怠け癖!

あたし今、すっごい怠けてる。もう、なんというか、何もかもどうでもいい。

部活なんて行きたくない。

だいたい、なんであたしが寒い思いをしてまで、部活をせにゃならんのだ？

不愉快きわまりないね。


学校行って、嫌いな奴に会うなんて、へどが出るくらい嫌。


愚痴はこの辺にして、今日は一人で寂しくチャリ漕いでたんだけど、

うしろから先輩が。

その先輩のかっこいいのなんのって、

あれが彼氏だったら、あたしは毎日が幸せだね。


あたしが気分いいから、気にくわない奴とも仲良く出来た。

「おはよ！」

「…おはよ（にこり）」
↑あたし

みたいな。あたしやれば出来るんだ、

自分に可能性を見出だした気分だね。