第一印象というものは、やはり馬鹿にしたものではない、と感じることがよくある。
「この人はこうである」という決めつけた類ではなく、
ただ、ただ、なんとな自分の潜在意識が、相手から受け取る空気があるのだ。
「大ちゃんと、その彼女、みなちゃん」 と、最初に紹介を受けたとき、なんだか違和感が。
みなちゃんは、綺麗な人なのに、寂しげ?うつうつとした?と表現したらいいのか、そんな、雰囲気を持っていた。
お話も、どこか自信なさげで。
その日は、大ちゃんが珍しく1人で居たものだから、
「今日はみなちゃん、こないの?」
「明日、北海道に用事があるから、みなは、先に行かせた、俺は明日行く」
「結婚しないの?」
「できないんだよね、俺、結婚してるし。悪い男でしょ?」
「奥さまも、大事にしている?」
「そうだよ、会社はあいつ(奥さま)に、全面的に任せているからね」
って、奥さまもよく聞けば2度目の方。
なるほど
2人が持つ雰囲気が、恋人とは言え、何か違って感じたのは、みなちゃんは、だいちゃんの愛人だったから。
それも彼女が、20歳の時からすでに17年。
婚期を逃したっていえば、逃したのかなぁ。
仕事もせず、だいちゃんを、ただ待つ暮らしって、楽しいのかなぁ。
はぁぁー(ため息)初めて愛人を持つ男ってのに、会った、しかも同世代で。
バブルのころじゃ、あるまいし。
次回、2人を見かけたら、もう少し、陰から観察してみよう・・・・・
私は、その日、初めてそのような事実を知ったのだが、他のメンバーはそれを承知だったみたい。
大人の集まりって・・・ 秘密の集まりでもあるのね、むむむ。