知らないことは罪深いと思わせる『花はどこへいった』
先日(といってももう2週間以上前ですが・・・)、「花はどこへいった」というドキュメンタリーの試写を観てきました。
これまで映画製作とは離れたところにいた坂田雅子監督が、ベトナム帰還兵でフォトグラファーの夫、グレッグ・デイビスの予期せぬ急死を疑問を持ち、夫の友人の示唆をきっかけにベトナム戦争の枯葉剤について調べるという、極めて個人的な動機から始まったドキュメンタリーです。
ベトナム戦争で散布された枯葉剤でまず思い浮かべるのは、日本で分離手術が行われたベトちゃんとドクちゃんでしょうけど、このドキュメンタリーではベトナム戦争終結から30年以上を経た今尚、枯葉剤<Agent Orange>がベトナムの大地を蝕み、障害を持った子供たちが数多く存在するということ、ベトちゃん、ドクちゃんはまだ恵まれていたのだという現実を私たちに突きつけています。
平和なことに慣れてしまっている私たち。
今も世界のどこかで戦争の傷跡に悩み苦しむ人たちがいるということを知る。
それが何より大きな一歩なのだと訴えられている気がしました。
重たいテーマのドキュメンタリーですが、戦争を知らない世代の人こそ観た後にどのような事を思うのでしょうか?
こういったテーマ性のある作品はもっとたくさんの人の目に届いて欲しいと思います。
みなさんもぜひ劇場でご覧になってください。6月に岩波ホールで公開、その後大阪など順次公開となります。