大都会東京で働くケイティのシネマな日々 -21ページ目

『BOY A』

BOY A ―かつて悪魔の子供と呼ばれ服役していた青年。
過去を捨て新たな生活を始めた青年の願いは「平和に静かに暮らしたい」
そんなささやかな願いさえ抱いてはいけないのだろうか・・・。



24年という人生のほとんどを一般社会から隔離されて過ごしたジャックは

ソーシャルワーカーのテリーの保護の下、新しい人生を歩き出す。



新しい職場の運送会社では同僚となったクリスとは段々と仲良くなり、

職場の女性ミシェルと付き合い始め、新しい人生は全て順調のように思えたが・・・。



世間を知らずに生きてきたジャックにとっては、全てが新鮮でまさに夢心地だったろうが、

人々が今も自分への憎しみの感情が薄れていないことを目の当たりにして動揺する。



そんなジャックの心の揺れを真摯に繊細に演じたアンドリュー・ガーフィールドの

バンビのような無垢な眼差しが素晴らしい。



空の色が鮮やかな外の世界で語らいを楽しむ家族や恋人たちとは

対照的にうつむき歩くジャックとの対比はもの哀しくも印象的だ。


『BOY A』

2008年11月、渋谷シネ・アミューズ他 全国順次ロードショー

監督:ジョン・クローリー

出演:ピーター・ミュラン、アンドリュー・ガーフィールド

配給:シネカノン