ヘルキャットの音楽部屋

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岩手県民歓喜

 

こんにちは。ヘルキャットです。
映画「銀河鉄道の父」を観てきました。
宮沢賢治本人ではなく、その家族を主人公とした映画です。
 
私も岩手県民なので、小学生の頃は「雨にも負けず」は暗唱させられていましたし、音楽の時間には「星めぐりの歌」を歌ったりしていました。国語の教科書には「やまなし」が掲載されていて、授業も丁寧に進められていたような気がします。中学生あたりで「永訣の朝」も習いました。下に兄弟がおらず、家族に亡くなった者もいなかった私には全然ぴんと来ない詩でした。
 
授業や学校の取り組みについてはどこまでが岩手県特有のもので、どこまでが全国区のものなのか分かりませんが、図書館には宮沢賢治関連の書籍も揃っていましたし、読むことを強要はされませんが、「読んでて当たり前」な雰囲気はあったように思います。ですが私は熱心な読者ではありませんでした。
 
 


 

 


 

岩手の誇る偉人にまつわる物語

そんなライトユーザーな私でしたが、宮沢賢治が全国区でも人気の高い作家であるという事実は、なんとなく誇らしく思っておりました。そんなわけで、宮沢賢治にまつわる映画ということで、観に行ってきましたので、感想を書き留めておこうと思います。

 

 

親バカは良いこと

賢治の父親の親バカっぷりが初っ端から描かれています。第一子が生まれた知らせを受け、電車に飛び乗り、たまたま同席した女性にまだ見ぬわが子を自慢したり、病気で入院した幼少期の賢治を父親自らが家業を放り出してつきっきりで看病したり。

息子の賢治を深く愛しているんだということが良く分かるエピソードに、すでに涙がうるうるの私でした。

 

 

育てにくい息子

賢治は出来の良くない息子なのかは分かりませんが、とにかく親の希望には沿わない子供のようでした。実家の質屋は継ぎたくない、役に立つのか分からない進学をしたがる、授業の内容(思想?)にはすぐに染まるし変な主張はしてくるし、宗教にもハマるし。

傍から見ると本当に育てにくい息子だなあと思いました。

しかし父親はそんな息子を不満に思いながらも割と息子のやりたいように自由にやらせていましたし、やはり愛情深いと感じました。

 

 

最期まで評価されなかった賢治

賢治の妹トシが病気療養で伏してから本格的に創作活動に取り組むようになった賢治ですが、トシが亡くなってからも父親のすすめで執筆活動を続けていました。自費出版で本も出しますが全く売れません。投げ売りされていた本を全部買い取ったり、出版社から引き取ってきた大量の在庫も全部家に置いてあげたりと父親の支えっぷりが半端なかったです。

また、息子の作品に全部目を通しており、読者としても賢治の良き理解者でありました。

 

今でこそ評価の高い宮沢賢治ですが、当時を生きた宮沢賢治本人もその家族も、ただ必死に生きている無名の小さな人間でしかありませんでした。

 

それでも父親は、賢治に「まだ世間がお前の良さに気づいていないだけ」と励まし続けていたんです。本人に直接言ってあげているのが本当に優しいと思います。

私が同じ立場だったら、同じように振る舞えたか自信がありません。

 

最期のシーンは圧巻

妹トシに続いて、賢治も病気で亡くなってしまいます。最期を看取る父親のシーンは圧巻です。これは是非スクリーンで観ていただきたいので、多くは語りません。

 

 

映画館で観てほしい

父親役:役所広司さんは最近カンヌ男優賞受賞で話題となっています、言うまでもなく素晴らしい役者さんです。

 

宮沢賢治役:菅田将暉さん 宮沢賢治の作品からは想像できないような生々しい人間宮沢賢治を演じきっています。鬼気迫るものを感じます。

 

妹トシ役:森七菜さん 兄を慕う聡明な妹役を好演。かわいいです。


皆さんも是非映画館で観てみてください😊✨


最後まで読んでいただきありがとうございました!(´▽`) また遊びに来てくださいね😊


 

 

 

 

 

 

 

 


 

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Ameba映画部