こんにちは!ポケットフォルダー印刷通販専門店 ADFile(アドファイル)です。
「ベタ印刷」というものを聞いたことがあるでしょうか。
ベタ印刷とは、主に「色で塗りつぶした面」のことを指し、インクの濃度が100%、または100%の色同士の掛け合わせで塗りつぶした部分のことをベタといいます。
隙間なくインクで紙の表面が覆い尽くされていて、印刷がしっかりと色濃く再現され、綺麗に仕上がっている状態のことを指します。
インクをたっぷり使っているのでツヤも出て、色の濃い表現ができるデザインです。
今回ご紹介する「ベタ印刷」はデザインの「ベタ」になります。
デザインで「ベタ」と言うときは、単色の印刷面そのものを指すことがありますが、文字などはベタと表現しません。
デザインでのベタは「ベタ印刷」とイコールではありません。
下記イメージのベース色は【C:90M:100Y:0K:70】、文字部分は【C:0M:70Y:100K:0】です。
実際の印刷物をスマートフォンカメラで撮影したものになります。
同じ値をモニターで確認すると下記のようになります。
モニターで見ている色(データ)と、実際に印刷された印刷物と色の違いがかなり出ています。
お使いになっているモニターにより色の表現が異なりますので、違った見え方をする場合があります。
どうしてこのように印刷した色に違いが出てくるのでしょうか。
①ドットゲインの可能性
ドットゲイン(dot gain)とは、設定した網点の大きさもしくは太さが、実際の印刷物では大きくなるという現象のことをいいます。
例としては、50パーセントの網点と設定して印刷すると、60~70パーセント近い大きさになってしまうことがあります。
網点の網点のつぶれやインキのにじみが原因で、版の網点よりも印刷の網点が大きくなると濃淡の再現性が変わってくるため色の差が出てきます。
上記のようにシアン50%のオブジェクトの場合、網点と余白は50%ずつのはずですが、何らかの原因によって印刷後の網点が65%になってしまった場合、ドットゲイン値は15%になり、データ上のシアン50%よりも濃く見えることになります。
②同系統色の干渉
ベース部分と文字部分とが干渉してドットゲインを加速させる現象についてです。
文字部分はベース色【M:100】が干渉し【M:80~85】の範囲で印刷された可能性があり、赤が強く出て、データのイメージと大きく変わってしまったと考えられます。
その他の色はどちらかの濃度がゼロですので、お互いに干渉しないので(【C:90M】に対し【C:0】
【Y:0】に対し【Y:100K】、【K:70】に対し【K:0】)色の変化があまりなかったようです。
ドットゲインを避けるためには、印刷版をあらかじめドットゲイン量を見積もって網点を小さく再現させておくことが大切です。
印刷機ごとにドットゲインの出方が変わってきますので、その癖を読み取り、適切に調節するというのもポイントです。
常に同じ精度、色合いで印刷ができるようになるためには、ドットゲインへの理解と微妙な調整のテクニックが欠かせないということですね。
まとめ
ドットゲインはインクの種類によって異なり、高粘度のインクは圧力に抵抗する力が優れていて、物理的なドットゲインが小さいと言われています。
ドットゲインやベタ濃度は、ベタ印刷をする際に重要なポイントとなりますので、覚えておきたいですね。
また、印刷物の結果は、機械の状態、紙の種類、インクの種類、湿気、室温なども関係しています。
環境が変わることによって印刷物の品質も変わってくるので、ケースバイケースで対応していきましょう。
今回はベタ印刷の色変化についてご紹介いたしました。
商品や印刷に関するご質問やご要望など気になることがございましたら、お気軽に顧客センター(050-5840-0250/info@adfile.jp)までお問い合わせください。
今回のようなデザインは、色校正をして確認してみることをお勧めいたします。
もちろん、納期や予算の確認もお忘れなく。
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