ワイアー・フォックス・テリア。

野球で例えるとナインにはおそらく入らない。

認知度的にも、プレイ内容もそうだが、控えギリギリ、ベンチ入り。チーム内でも好き嫌いがはっきりしていて個性的な選手。

ラグビーで例えると、こちらもプレイにムラがあるので、レギュラー入りは難しく、バックスの控えタイプ。走力、パワーと申し分ないくせに、いまいち気持ち的な部分でいかしきれない。


これは、私の個人的な見立てで、決してそうじゃない子達もたくさんいます。

先日、浜松で行われたワイアー祭りで、スケボーできる、サーフィンできる、フリスビーできるといった、スポーツ万能のワイアーもたくさんいました。ほんと素晴らしい犬だな~って改めて思った。

特にワイアーって犬は個性的な犬が多く、さらに飼い主の個性も加わり、とてもユニークなスタイルの子達もたくさん見れた。


前回も話したが、この直線美で脚長なテリアは、外見からの美しさとは別に、面白い部分もたくさんあったりする。

たとえば、散歩の時など、とにかく端っこを歩きたがる。向かいから他の犬がきても、絶対に譲ろうとはしない。


ギリギリすぎて、この前はこの崖から落ちた(笑)


玄関に入る時もドアの前にいきなり立つんじゃなく、とにかく端を歩き、わざわざ遠回りして、玄関に入ろうとする。


それだけじゃなく、ユーモラスな事がたくさんある。

花見写真中、アクビ(笑)

このキャラクター性は、ワイアーならではと思う。

この犬種を飼った人は、なかなかその後も他の犬種を飼ったりせず、何代もワイアーを飼う人が多いという。

一緒に暮らすとわかるが、とても不器用で頑固でしかもユニークで憎めない、この個性にはまってしまうのだろう。

また、そんなユニークな個性と違い、前回話したが、直線美でしかも長脚テリアでスタイルの良さもあったりする。

昨今はフワフワ、モジャモジャ系で、プラッキングとハサミを組み合わせた、個性的なワイアーが多く、これがまたどの子も可愛らしい!

当然、他にもいろんなテリアがいるが、ワイアーのようなカットも自由にできて、しかも昔からのプラッキングという、テリア独自の手入れを今もなお継承しているというテリアは、おそらくワイアーだけだと思う。

先祖は猟犬なので、筋肉質だし、歯も大きく、マズルも長く、とても犬らしく、運動神経も良い!


これらの理由から、私はこれからもワイアー・フォックス・テリアを愛していくと思う。