うむむ
つまらない日記が続いてるので、
僕が個人的に面白いと思った小話をひとつ。
去年の秋の出来事。
その日は雨が降っていました。
次の日が休みだったので、
夜中でしたが、寝ずにのんびりしてたんです。
すると突然、電話が鳴りはじめました。
その電話は橋本という男からでした。
僕「もしもし。」
橋本『今から多摩川入るんだけど、出たらお前んち行って良い？』
何言ってんだこのタコ。まだ９月とは言え、夜中の１時だぞ？
確かに、橋本が川に入ろうとしている位置は、
僕の家からバイクで10分のとこですが、
外は小雨とはいえ雨、
風もビュービュー、
窓を開けたら冷たい風、
そんな事件が起こりそうなシチュエーションで僕が許可するとでも
僕「良いよ。」
許可しました。
橋本『じゃあ２時には行くわ。』
ところが２時になっても、３時になっても来ません。
電話にも出ません。
外の雨はどしゃ降りに変わり、
僕は事故にあったのかと心配しました。
彼が来たのは結局４時。
玄関を開けると、やはりずぶ濡れで、
なぜか異臭を放つボロボロのコートを着た彼が、
目を真っ赤に腫らして、
ガタガタ凍えながら立っていました。
とりあえず風呂に入れさせ、着替えを貸し、
彼が風呂から出てくるのを待ちました。
ただ、コートがかなり異臭を放っていたんです。
彼が風呂から出て、まず遅れた理由を聞いてみると、
『時間を見たら1時半で、余裕ぶっこいて寒空の下昼寝?をしたら、
誰かに揺すられ目が覚め、
ホームレスの人が「寒かろう、これを着んさい。」と言ってコートを貸してくれた。
気がついたら感極まって泣いていた。
お礼を言って速攻来た。寒かった。』と。
僕も色々とやらかすアホですが、
近くにこんなアホがいるとは思いませんでした。
てかホームレスのコートをそのまま着て来るなよ。
むしろそこで感極まるなよ。
彼は、
『世の中捨てたものじゃないなぁ』とか言いながら、
近くのコンビニにコートを捨ててきました。
やはり彼の目は涙目でした。
結局、朝の５時半頃に就寝。
10時頃に目が覚め、
橋本の彼女と僕のモトカノと４人でカラオケに。
橋本がめっちゃ甘えん坊ってかニャンニャンで、
ぶっちゃけガン引きしました。
ぶっちゃけなくてもドン引きしました。
その後、立川を歩いていると、
「おい!てめぇ何ガンつけてんだ!」
ヤンキーに絡まれました。
モトカノ、橋カノで逃げようと話していると、
『上等だゴラァ!!!』
橋本がやりました。
なんてカッコいいニャンニャンなんだ。
その場はなんとか収まりました。
あぁそんな彼は何処（いづこ）。
ちっちゃい小学生にボコボコにされてました。
彼も立派な高校３年生。
バイトしなきゃなぁ。