ソロ活動を始めて7年。もう29歳。ほんわかした感じはそのままだが、10代から20代初めのころに肩に入っていた余分な力が抜け、落ち着いて見える。アイドルからアーティストとして、自分のペースで生きている証しだろう。

 新曲レコーディングにツアー、舞台やミュージカル…と、次々にやってくる仕事には企画段階からかかわることが増え、その分、テンションとモチベーションを高くしているという。でも、それってしんどいでしょ?

 「自分と向き合っている時間が続いていると、正直、自分が自分に疲れるときがあるんです。仕事が終わっても、『こうかな、ああかな』と考えちゃう。もうちょっとラフに切り替えができればいいんだけど、私はそのへんが不器用なのか、ずっと考えちゃう。『ああ、あたし大変』って」

 なかなか妥協できない性格。そんな彼女に、女性のココロを歌ったら右に出る者がいないといわれるシンガー・ソングライターの岡村孝子が曲を提供した。1年9カ月ぶりにリリースした新曲「雨上がりの虹のように」。夢を追い続けるあまり壁にぶつかった女性の背中を、そっと押してくれるメッセージソングだ。

 「まるで自分のことを歌っているような歌詞です。いろいろな作品を歌わせてもらったけど、こんなに今の等身大の自分自身を歌えるようなナンバーは初めて。ものすごく共感できるんです!」

 女性にとって29歳は、悩みが一番多い時期のはず。結婚はどうする、仕事はどうする…。「1回立ち止まって、いろんなことを考え、自分と向き合うタイミング。そういうときに思い悩むことはみんな一緒、あなた1人だけじゃない、みんなで頑張っていこうねって、そんな感じにこの曲が響けばいいな」

 みんなで頑張ることが何よりも大切だと言えるのは、「モーニング娘。」という“ふるさと”があるから。

 今、CMの企画で、かつてのメンバーが「アフタヌーン娘。」として再結集している。CM撮影ではずっとカツラと着物を身につけて大変だったと言いつつも、「メンバーがいたから乗り切れた」とも。やはり同じ釜の飯を食べた仲間の絆は強い。

 「失敗しても、アイコンタクトで『助けて』ってね。年齢も出身地もバラバラだけど、血がつながっていない家族みたいな感じ。一緒にいると落ち着くんですよ。大変って言葉では表現できないぐらい過酷なスケジュールを乗り越え、喜びも分かち合ってきた仲間だから」

 その強い絆は、7色がそろってこそ光り輝く虹のようだ。

 新曲のカップリングは「夢をあきらめないで」。言わずとしれた岡村の名曲のカバー。たくさんの夢をかなえてきたが、まだまだ、夢に終わりはない。