チーム全体で取り掛かる業務について上司から全員に向けて小さな説明会のようなものが開かれました。こういうことは初めてではありません。長机のあっち側に上司、こっち側に私たちと向かい合う形で話を聞くのですが、上司とべたべたな社員は、こういうときいつも、私たちのサイドには座りません。上司の側です。
説明の途中で上司がこの場合の負担割りあい分かる?と問いかけました。べたべたが答えましたら、上司は、さすが!と褒めました。その時に、いつも上司及びべたべたからいじめられているIさんも、「さすがです」と口を開きました。そしたら上司は、すっと顔つきを変え、「Iさんさあ、あなたも分かってなきゃいけないことなんだよ?覚えてなきゃいけないことなんだよ?困るよ?」と責めました。べたべたも上司と同じ顔つきでIさんをにらんでいました。
その後も上司はIさんのことだけを「優秀!」などとほめたたえていました。
それから作業に取り掛かりみんな真剣に続けました。夕方になり、上司がべたべたに、そろそろ帰ろうかと言いました。私たちには何も言いませんが、上司とIさんが帰るとき=仕事の終わりという様子でしたので、私たちもそれに合わせて帰る準備をしました。それでみんな一緒に会社を出ました。べたべたは私と同じ駅から通勤しています。知っています。でもべたべたは地下鉄にMうかわず、上司と一緒に反対側に行きました。上司は車で来ていて、二人だけで上司の車に乗っていきました。