コンビニでもレジ袋が有料に?環境省が方針を表明

以前、当ブログで各自治体のレジ袋削減に向けた様々な取り組みをご紹介しましたが、それから新たな動きがあり、

ますます削減への取り組みが加速するようです。

 

環境省は2018年10月19日、中央環境審議会で使い捨てプラスチックの削減戦略の素案を発表。

2020年度以降にレジ袋の有料義務化を目指す方針とのことです。

参考:レジ袋有料化、コンビニも対象 環境省が素案提示

 

また、コンビニではセブン-イレブン・ジャパンが株式会社オルタナのアンケート調査で「レジ袋の有料化を

検討」「ストローの代替を検討」と回答。コンビニでも新たな動きが起こり始めています。

参考:セブン-イレブン、レジ袋有料化検討:コンビニで初

レジ袋削減への取り組みが加速する背景

 

こうした取り組みが加速する背景には、大きく分けて2つの要因があると言われています。

プラスチック流出による海洋汚染

 

現在、海には毎年800万トン以上のプラスチックごみが流れこんでおり、多くの海洋動物が

誤食や絡まりにより傷付いています。

また、将来的には海に漂うプラスチックごみの量が魚の量を超えるとも言われており、それらは

巡り巡って人間にも悪影響を及ぼします。

 

この深刻な事態を受け、世界各国が海洋汚染を食い止めるために動きはじめています。

今年6月にはカナダで開かれたG7シャルルボワ・サミットで、自国でのプラスチック規制強化を

進める「海洋プラスチック憲章」に、日本とアメリカを除く5カ国とEUが署名しました。

中国の廃プラスチック輸入規制により、プラスチックのリサイクルが追いついていない

 

もう一つ問題になっているのが、プラスチックのリサイクルが追いついていないことです。

 

これまで日本では、排出されるプラスチックの多くを中国に輸出してきました。

しかし、中国でプラスチックをリサイクルする際に発生する排水やガスが大気汚染として問題となり、

今年1月、プラスチック廃棄物の輸入規制が始まりました。

 

これにより、中国にプラスチックを輸出することができなくなり、現在日本ではプラスチックの

リサイクルが追いついていない状況です。

この問題への対処の一つとして、プラスチックの排出を抑えるべく、レジ袋削減を進めているという背景があります。

今後はエコバッグの需要が高まる可能性も

 

政府の方針により、今後ますますエコバッグの需要が増加しそうです。

 

特に、コンビニでも有料化が検討されていることから、いつでも持ち運べる折りたたみエコバッグ

需要が高まりそうです。

企業はエコバッグを景品やノベルティとして配布すると、多くの人に喜ばれるかもしれません。