レジ袋と環境問題
「環境のためにレジ袋を削減しよう」とよく言われますが、具体的に
私たちが日々どれだけレジ袋を利用しており、環境に影響を及ぼしているのか、
皆さんはご存知でしょうか。
経済産業省により発行されているパンフレット「なっトク、知ットク 3R」によると、
日本では年間305億枚ものレジ袋を利用しており、これは
原油42万キロリットルに相当するそうです。
一人当たりに換算すると、レジ袋の年間利用枚数はおよそ300枚ほど。
このうちもし1/3、100枚のレジ袋を断ると、500mlのペットボトル約2.8本分の原油を
節約することができると言われています。
普段何気なくコンビニ等でもらっているレジ袋ですが、こうして見ると、環境に非常に
悪い影響を及ぼしてしまっていることがわかりますね。
各自治体のレジ袋削減への取り組み
環境に悪影響を与えるレジ袋を少しでも削減するために、各自治体では
これまで様々な取り組みを行ってきました。
例えば、東京都杉並区は、かつて「すぎなみ環境目的税条例」という条例で、
独自にレジ袋への課税を行っていました。
この条例は現在は廃止されていますが、代わりに「杉並区レジ袋有料化等の
取組の推進に関する条例」という条例が施行され、多量のレジ袋を使用している
業者にレジ袋有料化を推進するなどの取り組みを現在も行っています。
また、愛知県名古屋市でも、杉並区同様レジ袋有料化を推進する
取り組みを行っており、実際にレジ袋有料化に取り組むお店を支援したり、
「レジ袋削減協定締結店」のシンボルマークを作成・掲示するといった活動を行っています。
マイバッグ持参運動とエコバッグ
これらの自治体では、レジ袋削減への取り組みと共に、買い物の際にエコバッグの
持参を推進する「マイバッグ持参運動」も行われています。
エコバッグはレジ袋削減になるだけでなく、バッグそのものも不織布等のエコ素材で
作られているため、環境に与える影響が最小限で済みます。
レジ袋の代わりにエコバッグを利用すれば、確実に資源の節約になり、環境を守る
ことができるでしょう。
限りある資源を守るためにも、エコバッグがもっと普及していってほしいですね。