「中学生に英会話を教える」ことは小学生を対称にした時とは、随分異なる。(当たり前!)

年齢的な成長、興味の変化、忙しい生活の中で、どう英語と向き合うか・・など。


Yさん。キッズクラブに小2年生から参加。6年生までに3級の1次試験まで合格。今中学1年。この間3級の2次試験にも合格した。毎日、基礎英語2を聴くことが課題。


週1回のレッスンでは、基礎英語一週間分の内容を要約したり、噴出しに重要フレーズを書き入れたり・・。

また、その内容について、ネイティヴ講師といろいろな会話を楽しんでいる。


この間のレッスンでのこと。わたしが席をはずして、戻ってくると、Yさんは黒板の前に立って、果物の絵を描いている。自分の名前や、お姉さんの名前の由来を、絵を書きながら説明している。さらに漢字を書いて、それぞれの漢字の意味を説明。生き生きとしている。

ネイティヴ講師のT先生は、彼女に上手に質問し、会話を成立させ、さらに話題を発展させる。


基礎英語の後は、年間のテーマである、Let's go around the world! の活動。

前回までは、荷物のパッキング、飛行機の予約などを学習。

今日は、飛行機の中でのアクシデント。「体調が悪くなった」という設定で、いろいろな表現を学ぶ。


その後、もとフライトアテンダントだったT先生が、変身。実際の機内でのアナウンスから機内食のサービス、

そして、体調が悪くなった時の表現などを使って、ロールプレイ。T先生が、面白おかしく演じるもんだから

もう、大爆笑!! 音譜


レッスン終了後、Yさんが一言!「めっちゃおもしろかった!」にひひ

T先生は、「レッスンプランを全部消化できなくてごめんなさい」とわたしに謝っていた。しょぼんまったく問題なし!です。


ネイティヴに向かって「何かを表現したい」という「気持ち」が一番大切。中学生の英会話のレッスンの基礎ですね。

ある意味受身の小学生とはそこが大きく違います。ですから、生徒の中に、その欲求を目覚めさせる「刺激」

を準備するのが、わたしの役目だと思います。





横浜・横須賀という土地柄、ハーフの子も多い。

Who wants to try?

Let me try!

の応答を教えている時、アメリカ人の父を持つRさんが手を挙げて、

「先生、質問があります。Let me try! よりもよく使われる言い方があるってお母さんが言っていました。えーっと・・」 

「ひょっとして、お母様がおっしゃていたのは、Me, please! かしら?」

「あ、はい。確かそんな感じでした」


ちょうど良い機会なので、クラス全体の話題にしました。

それは「会話表現は1つではないということ」です。Let me try! でもいいし、Me, please. My turn.でもいい。


当たり前のことですが、挨拶一つとっても、様々な言い方があります。

How are you? I'm fine, thank you.

How are you doing? I'm good.

How is it going. It's going well.

まだまだ、たくさんあります。


わたしは、会話は「一種の定型文の応酬」でなりたっていると思います。

普段母国語でスムーズに会話が流れるのは、相手の言わんとしていることを、半分無意識のうちに予測しているからなのだと思います。時には選択肢(否定か肯定か、AかBか)を用意して相手の出方を待つ場合もあります。

つまり、たくさんの「定型文」つまり「表現のたまり」がないと、会話は成り立ちにつくいと思うのです。


「定型文をたくさん貯める」ために、ひとつのフレーズを覚えたら、同じような場面で使えるフレーズをどんどん教えていきます。そして、いろいろなフレーズを使うよう励まし、使ったら、褒めるようにしています。I'm fine. の替わりに、I'm tired. と、その時の自分を表現したら、すばらしいことだと思います。

「1段の高さ」と言えば・・・・


Aさんは小学5年生。2年生からキッズクラブに参加。すこぶる「おとなしい」女の子。必要なこと以外は話さないし、自信がないと英語を口にしない。笑顔はめったに見られない。講師としては、「どうしよう・・・」という生徒。叫び

しかも「恥ずかしがりや」。初めての発表会の時は、「心臓が口から飛び出しそう」なくらい緊張したとか。

彼女にとって2回目の発表会の時、「先生、とっても緊張しているの・・」と胸のウチを明かしてくれた。そのことがいまだに忘れられない。自分からそういうことをいえるなんて!「分かるよ~。緊張するよね。先生もおんなじ!」

って手を握り合ったっけ。でも会話はそれで終わり。とにかく寡黙。ガーン


それでも英語は大好き!という。宿題も必ずやってくるし、CDもよく聴いてくる。だから発音がとてもきれい。

4年生で英検5級受験を勧めたら、「やってみる」と言う答え。高得点で合格した。


そして今年の発表会。彼女の実力からすると、やや台詞の質や量が不足気味と感じて、一つレベルの高いクラスの出し物にも参加するよう提案した。断るかなあと思ったら、「やります!」という。目

むろん見事にやりとげた。声は小さいけれど、十分!!


子どもって、本当に成長するんだなあ、と思いました。これは、むろんわたしたち講師の力ではなく、彼女の内面の成長です。それが英語の学習とうまく結びついているんだなあと思います。彼女の夢は、英語の先生になることだそうです。発表会という「一段の高さ」を彼女は見事にクリアしたのかなあと思います。


英会話のレッスンは、元気な子がいるとゲームも盛り上がるし、声も大きく、一見楽しいけれど、おとなしい子どもも、その子なりに、英語を大事にしてくれている。


彼女には今年4級受験を勧めてみるつもりです。