過去にわたしが関わった
クライアントさんたちとの
実例を紹介してくシリーズ。
(以下長文となります)
今日は、「自分の使命がわからない」
「人間関係があまりうまくない」と悩まれる
40代女性Aさんのお話です。
「事実」と「真実」とは違うということを
改めて観ていく過程で、
今まで誤って刷り込まれていた
「価値観」を解放することで
心に抱えていた
モヤモヤを解消することができました。
Aさんは、勤続25年を越える会社にお勤め。
しかし、その会社での仕事は、
自分にとってやりたいことではないという。
でも、
自分自身で何をしたいかがわからず、
しかし自分にとって
何か他に使命があるという実感もあり、
もやもやした気持ちが続いている。
スッキリしたい!とおっしゃり、
わたしのNLP心理学と
アートセラピーを融合した
セッションを受けられました。
まず、Aさんが書いてくださった
事前の質問ヒアリングシート。
これをもとに質問を開始していきました。
質問のなかで話を進めて行くと、
Aさん自身が忘れていた小さい頃の記憶が蘇ってきて、
思ってもみなかったことが口から出てくる
といって、ビックリしておられました。
いろいろな質問で深堀をした後、
ある1枚の絵を描いてもらいました。
その絵をもとに、
「自分とはどういう人間なのか?」を
客観視していくことにしました。
鍵となった質問は、、、
「あなたにとって、自分らしさとは何ですか?」
という質問でした。
つまり、
「自分をどのようにとらえているのか?」
を、集中してみていくことにしました。
Aさんは、
「わたしにとって、
自分らしさとは1つではありません。
その時その時で、違う自分が出てくる。
それでいいと思っているし、
それがわたしなのだと思います」
そうおっしゃいました。
このこたえは、後になって
ある重要な質問に結びつくこととなります。
さて、その後も
「自分」についての質問を続けて行きました。
すると、小学生の頃に
自分をありのまま表現して
友人との間に起きた傷ついた出来事や、
一人っ子だったことでまわりから
「あら、一人っ子なのね、
それじゃあワガママね!」という
意味のない刷り込みがあり、
その結果、
「自分はわがままなんだ。
人に合わせないといけないんだ」という
「縛り」ができていたということも分かってきました。
「一人っ子のAさん=わがまま」
として刷り込まれていたことに
ご自身が気づいた瞬間でした。
これは、
Aさんという存在自身が
わがままなのではないということ。
それをAさん自身が自覚したのです。
このとき、
Aさんは今まで自分を縛っていたものの
ひとつが見つかり、大変驚かれていました。
子どもの頃に何気なく
刷り込まれたことは、
潜在意識のなかに入って行きます。
相手が「何気なく」言った一言。
その一言が、
人生の中で
思いも寄らないほど大きな影響を与えている
場合がとてもとても多いです。
そして
そのことに、自分は気づかない場合が多い。
本当の自分と
自分を隠して人と接する自分とがいて、
その狭間でしんどい日々だと話されました。
「自分は一人っ子でワガママなんだ。
だから私のワガママを
出してはいけないという
誤った価値観を今まで持ち続けて
いたからなんですね!
人間関係で本当の自分を出せずに
人と付き合うのが苦手だと思っていたのは
この部分だということも分かりました。
すごく腑に落ちました!」
と、Aさん。
とても明るい表情で話されました。
実際のセッションのやり取りは、
ひとりひとりとても深くて、
到底ここでは
その数パーセントも書ききれないですが、
大まかな流れはこのような感じでした。
そして、
最後にもう一度、「使命について」
はなしを戻してきました。
わたしは、こんな質問をしました。
「Aさんにとって、自分らしさとは
何だとおっしゃいましたか?」
しばらく考えられたあと、
「あ!!!そうか!
わたしにとっての自分らしさは
1つではないとこたえました。
私は、使命は1つだけしか
持ったらダメなんだと思っていました。
でも、
1つだと決めつけなくていいんですね!
もっと自由に生きればいいんだ!
そっかぁ、、そうなんですね!
今まで縛っていたものがとれました!
心に火が灯りました。
ありがとうございます。」
Aさんの頬には
純粋でとても綺麗な涙がつたっていました。
はじめから
使命は1つだと決めつけなくていい。
自分のなかにある、
もうすでにある
ひとつひとつと
真剣に向き合うことで
人生の使命はピントがどんどん
定まってくるのだと思います。
セッション中、わたしは
質問をしながら
本来のAさんを縛っているものの正体を
丁寧に紐解いていくことに集中しました。
この縛っている正体に本人が気づかれたら、
自由で人懐っこいAさんの
本来持たれている魅力が、
またより一層、輝きを増す。
そうすることで、
様々なことが
動き出すだろうということが、
直感で分かっていたからです。
まずは、
大きな大きな第一段階を
クリアされたAさん。
ご自身で扉を開かれ
向き合うことをされたことで
人生のご褒美を受け取られた。
Aさんは、とても
大事なことに気づかれたので、
これからますます
変化の加速が起きて、
やりたいことも、
そして
人間関係も
変化されて行くことになると思います。
弾ける笑顔で帰って行かれた、
Aさんの今後が
わたしは楽しみで仕方ありません。
Aさんの人生が、
ありのままの本領を発揮できて
彩り豊かなものでありますように。
(注)ここでのセッション例は、あくまでもAさんとの場合です。人それぞれ全く違う人生を歩まれておりますので、たとえ同じようなことで悩まれていたとしても人によりアプローチの仕方や導き方、質問内容、気づきで得られる結果等はつねに異なります。
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