ネコちゃんを病院へお迎えに行く前に、動○愛護センターへ保護した旨を連絡しました。


センターでは、医療が必要な子も引き受けてくれると電話口で聞き、アレルギーのある私は相談も含めてネコちゃんと一緒に行ってきました。


車内でも、キャリーの中で横たわったまま時々頭を持ち上げるだけのネコちゃん。鳴き声は出さず、視点も合わなければ目で追うこともしません。やっぱり見えないんだね…。


センターに着いてネコちゃんを見てもらうと開口一番に『あー。この子は処分だね。冷たい言い方かもしれないけど、健康な子が100頭も待機している中でこの子に手はかけられない。目も見えない。足も立たない。誰が里親になるの?そんな人いない。この先10年以上こんなやって生きるの?』
『何百と保護して首輪してたって、年間にお家に帰れる子は4頭くらい。いなくなったらまた飼えばいいやって飼い主がほとんどなんだよ。』


そんな言葉が帰ってきました。


キャリーに手を伸ばし、『そういう事でいいでしょうかね?』と連れていこうとしました。


嫌です!!とっさに出た言葉でした。せっかく生き延びたのに、また処分と言う言葉。悲しくて悔しくて。沢山のネコちゃんがいれば仕方が無いのかもしれないけど、事務的でとても預ける気にはなりませんでした。



飼い主がお迎えに来るかもしれないでしょ?と言われましたが…
警察に届け出をして、事故周辺でビラを配り歩いた現在も連絡はありません。あのまま預けていたら、ネコちゃんは処分の日を迎えています。もうこの世にはいない命です。


この子をお家に連れて帰りました。


帰り道に、悲しくて泣きました。ネコちゃん、次は人間に生まれておいで。そしたら沢山の人が助けてくれるから。


その日は昼間に点滴をしていたせいか、3回ほどおしっこをしました。寝たままだから、ペットシーツとネコちゃんが濡れていて、その都度綺麗に拭き取ります。撫でても頭を持ち上げるだけです。


ご飯も 口元に持っていくと数口だけ食べました。でも、見えてないから手で食べさせようとしたら手ごと噛まれて私の手は流血ううっ...ネコの歯って鋭いんですね…
お水は一口も飲みませんでした。


その翌日も同じ。お水を飲まないからおしっこも出ません。ご飯は少しだけど、食べるから匂いはわかるみたい。じゃ、匂いのするお水なら飲むんじゃないか?と鰹節を煮出して冷ました物をあげてみたら作戦成功キャハハ飲んでくれました!一つ問題はクリア♪



2日程は寝たきりのままのネコちゃん。手足だけは頻繁にマッサージを続けて、手で支えて立つ練習を続けました。そんな時、電球をジーっと見つめ出します。もしかして、明暗くらいは見えるの??目の前で手をかざしても反応なし。気のせいか…。  


それが、気のせいじゃなかったんです。翌日からびっくりするほどの回復ぶりでした。





次回に続く。



私のアレルギーは、ネコちゃんを触った手で顔などに触れると痒くて痒くて…涙に鼻水に(笑)可愛いけど、辛いわぁ。