最近、JW界隈は排斥問題で揺れております。
我々日本人は国内のJWがどうなるのかに関心が向きがちですが、JWは、いっても世界的な組織ですので世界に目を向ける必要があります。
これまで書いてきたように、日本は宗教事情が特殊な国で、ハッキリと自分の宗教を公言する諸外国の人々とは違います。
てことで、今話題の排斥問題ですけれど・・・
最近変更された点は、これまでの「排斥者とは挨拶どころか話もしない」という方針をガラリと変更して、「軽い挨拶や短い会話はオッケー」となりました。
外部の人から見るとちょっとした変更のように見えるかも知れませんが、ハッキリいって激変といっていいレベルの話だと思います。
これまでの「排斥者とは挨拶どころか話もしない」という排斥処置の目指すところはひとつです。
つまりは「見せしめ」です。
挿絵1:これまで排斥者は集会に来ていても全く無視、まるでいないかのように扱われてきました。まさに集団いじめに等しい行為。JWサイトで検索しても、排斥は聖書的に正しいとか、愛ある取り決めとかなんとか、言い訳がましいことを言ってますが・・・。まずはここが変わってきます。
裏切り者がどんな目にあうか、皆に思い知らせるわけです。マフィアの手口ですね。
そしてもうひとつ重要なのが「情報遮断」です。
かつてトウチタイの一員だったレイモンド・フランズが排斥された理由がこれです。
彼は1914年という年号が聖書に基づかないことに気が付いて、それを口に出したことで排斥されましたが、そういうJW教理に疑念を抱いたものは排斥されて口封じされる、ということです。
それ以来、排斥処置には前述の厳重な規則が適用されるようになりました。
それが、ここへきて変更されたのはナゼでしょうか。
これには理由があります。
それは海外でJWが批判の的になっている、ということです。
この悪名高いJWの排斥処置が人権を侵害しているとして、海外では批判の的になっています。
国から正規の宗教として認めないとして、補助金をはく奪される事態になっています。
挿絵2:児童虐待で莫大な賠償金をとられ、国から宗教認定も取り消されて補助金も無し、これではまさに「荒れ廃れさせて裸に」なった「大いなるバビロン」そのものです。この預言が当てはまるのはキリスト教世界だっていってなかったっけ?
金銭が絡むと、とたんに弱腰になるのもJW組織の特徴でもあります。
思い出せば、雑誌は昔100円(150円の時代もあったけど)で提供していたのが懐かしいですが、いつのまにか「完全寄付制」になりました。
これは、JWが急に気前が良くなったのではなく、単に「売上」に莫大な税金が課せられることになったから書籍の「販売」をやめた、という理由に他なりません。
排斥処置も同じ理由です。金が絡んでいます。大変分かりやすいwww
てことで、今後のJWの見通しですが、まずは「対外的に」カルト路線を緩和する方向に舵を切ったように見せかけることから着手しています。
とはいえ、内部の信者にはまだ「JW原理主義者」が沢山いますので、内向きの指示を急に変えたりは出来ないと思います。この異常な厳しさが大好きな信者(特に昔気質のおばさん信者)は、まだまだ現役ですからねえ。
新しい研究記事で排斥が扱われるようですが、外向きは優しく、内向きは厳格に、なかなか綱渡り的な内容になりそうな予感がします。
そういえば、かなり前になりますが、伝道していた時にキリスト教会の人に会ったのですが「あなたたちはキリスト教ではない。キリストを神とみていない。」と言われたときがありました。
その時は「なにいってんの?当たり前じゃん」と思いましたが、確かにキリスト教の基本はキリストが神であるってことですよねえ。まあ、細かい宗派の教理までは知りませんが、キリスト教の大前提は「キリストは神様」のはずです。
これを否定するところから、もはやキリスト教よりユダヤ教に近い感じがします。
挿絵3:機会あるごとにこのヘブライ語のテトラグラマトン「YHWH」を取り上げて、神の名前だ!って崇拝させてきたJWですが、そもそも「エホバ」より「ヤハウェ」がホントじゃね?って思いますよねえ。まあ、どっちでもいいけど。
旧約聖書の神をいまだに全能神として崇拝しているわけで、最近顕著な傾向なんですがJWではキリストは単なる「執行役員」に成り下がっていますからねえ。
そうやってそもそもキリスト教じゃない、どっちかといえば古代ユダヤ教だって観点でJW教理をふかんすると色々見えてくると思いますよ。
まだまだつづく、です。