よく使っているタクティカルウォッチについて

 



ミリタリーな腕時計と言えばチープカシオやG-SHOCKなどがとても有名ですよね
DW-6900というモデルのG-SHOCKは米軍採用にもなっています(1997年にNSN割り当て)
詳しい人だとTIMEXやSUUNTO CORE(ミルスペックに対応する頑丈さ。特殊部隊をモチーフにしたドラマや映画などでたまに見かける)
ルミノックス Navy sealsなど知っている方もいるのではないでしょうか。

もっとマニアックな部類だとロシアの軍モノ(VOSTOKなど。独特なデザインが魅力)や
ホンモノのミリタリーウォッチ(いい自転車が買えるほど高い。高価だが値段以上の価値があるコレクターズアイテム)
などを使っている方もSNSなどで見かけます。
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私はトレーニングや軽いお出かけなど日常のカジュアルなシーンではクレファーというところのデジタル・アナログウォッチを使用しています




T-SPORT TS=AD096

クレファー(CREPHA)は東京の会社らしいです。
私は腕時計などに関して詳しくはないのでT-SPORTの腕時計をみてはじめて知りました。

入手方法はCREPHA+、AMAZONなどの通販やホームセンターなどです。
わたしはどこかのスポーツオーソリティでプロテインのついでに買いましたよ。

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特徴



・5気圧防水
ちょっと濡れるぐらいなら平気!
一回お風呂に落としましたがまだ生きています…

・ストップウォッチ、アラーム、カレンダー機能
日常で便利な機能がついています。
命をかけたかくれんぼ中に解除を忘れたアラームがなって鬼にばれる!(※鳴らさない設定にもできます)
そんなシーンを避けるためにあえて機能が少なめの物を選ぶ方もいるかと思いますが、私はカジュアル使いなので楽しんでつけています。

・針が蓄光
ライトで照らしておくと蛍光塗料のような感じで針が暗闇でしばらく光ります。
また、デジタル時計になっている部分もLIGHTボタンでバックライトを光らせることが出来るので暗闇でもカップル―ドルが作れます。
どちらも過度にギラギラしていないので夜にこっそり家族の目を避けて夜食するのに役立ちます。

弱点はケース部分が大きいことがまず一つ。
大きい時計は視認性が高くてメリットとしても働きますが、上着の袖や大ぶりなタクティカル・グローブだと手首部分が干渉することもあります。


でもデカくてごつい腕時計は男の子らしさとか楽しさをかもすという最大のメリットがあるので大して気にはならないでしょう。

 もう一つの弱点はアナデジ腕時計でよくある事なのですが、デジタル表示が針と被っている時に見づらいという点です。
TS=AD096の場合は分針が干渉しがちです。G-SHOCKなど他のモデルのアナデジスポーツウォッチでもこの手のレビューは見られます。
しかし、アナログ&デジタルのダブル表示というメリットに目を向ければ些細な事だと言えるでしょう
秒針・分針・時針・文字盤からのデジタル表示が織りなす立体感は男児向け玩具を思い起こさせるカッコよさがあります。
むしろこういうタイプの物を求めている大人の男の人もいるかと思います。

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タクティカルウォッチ

腕時計はその概念が生まれて以来どんどん進化しています。
軍の要求…頑丈さや「野戦で目立たないように文字盤を黒くする」「船や航空機の中での視認性をあげたい」といった要件を満たしたり
(軍の時計に対する過去の変な要求と言えばディスポーサブル、捨てられるというのがあったりしました。ベトナム戦争頃の米軍が落としても環境汚染しづらい物質を使う・価格を安くして使い捨ててもいいように)
過酷な環境で動くか試すミルスペックのテストが行われたり。
youtubeか何かで見かけたのですが、コンパスや高度計・GPSなどを搭載した登山用時計を米軍や陸自の隊員が使っているよと言及されていたりもします。
スマートウォッチなんかは手首を通して運動量や心拍、メールの着信が確認できるなど多彩な機能・多彩な使い方で近未来的な事ができますね。

私はタクティカルなものといえば「最低限これは必要」というものに絞って道具の所持重量を減らしたり、あえて機能をオミットしたりするというのが大きな特徴だと思っています。
タクティカルウォッチをするなら例えば前述のかくれんぼのくだりのように不必要な機能のない腕時計を選ぶなどがそれにあたるでしょう。
 秒刻みの緊迫した人質解放作戦に挑むなら1秒当たりの誤差が少ないものを選んだ方がいいでしょう。
逆に名探偵コナンやデスノートの夜神月のように麻酔針やノートの切れ端といった秘密兵器を仕込むのなら、誤差の少なさよりも兵器を仕込めるスペースの有無の方が重要だと言えます。
時計の機能はLや小五郎のおっちゃんに怪しまれない程度にあればいいですからね。
 SWAT隊員などは高度やGPSより頑丈で悪党に舐められないデザイン・最悪大立ち回りで壊しちゃってももったいなくないという方が重要…みたいな感じです。

そうなると日常的なカジュアル使いのタクティカルウォッチとはもはや何でもありな気がしてきちゃいますね。
時間を確認するだけなら公共の場所にある時計や時報、携帯電話やスマートフォンを確認すればいいですし…
なんだったら学校や会社、待ち合わせの用事がない日には正確な時刻を気にかける必要すらないと思います。

日常におけるタクティカルウォッチでは、見栄とか自己満足とかむしろそういう所が重要だとおもいます。
ファッションで服を効果的に見せるのに使ったり、他の子に見せて自慢したりといった自分のしたいことに関する用途が軍の要求の下りで語られた注文の要件に当たると私は考えます。

カジュアルな用途で使われる腕時計においては何十万円もするミリタリーウォッチも、児童向けのキャラクターもののおもちゃ腕時計でも実際に見たり使ったりして"楽しむ"という点は同じです。
今回紹介したTS=AD096腕時計も私は時間を確認する以外でたまに眺めて「かっこいい!」ってちょびっと楽しくなっています。
今回この文を入力していて改めて気付かされた腕時計の楽しさという点を日常でのタクティカルウォッチでもっと大事にしていきたいなと思いました。
…あと知り合いとかにも広めていきたいです。ついでにね。


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参考

会社概要 | 株式会社クレファー
https://www.crepha.jp/company/info/

CREPHA-PLUS【クレファープラス】
https://www.crepha-plus.jp/html/page2.html

T-SPORTS ティースポーツ アナデジウオッチ 腕時計【TS-AD096】 | 時計,腕時計,T-SPORTS | CREPHA-PLUS【クレファープラス】
https://www.crepha-plus.jp/shopdetail/000000000089/

 

ミリタリーにあこがれる者です。

よく漫画のミームで
「憧れは理解から最も遠い感情だ」
と言われていますが、また別の漫画では
「憧れはだれにも止められねぇんだ」
ともいわれています。

たとえ手に入らないものだとしても、心の隅に追い求める気持ちをしまい込むのが人間という生き物だと確信しています。

ここではそういう動機から、弱い諜報力で収集したミリタリー情報を文章にまとめて保存・公開していきたいと思います。

いつか本物の特殊部隊となり不正規戦で最高機密の任務に参加するのが私の夢です。
このブログでまとめた記事が未来の特殊作戦部隊オペレーターたちの参考となることを願って。

筆者:瀬川貴大


 

ノルウェー海軍特殊部隊:マリーンイェーガーコマンド(MarineJagerKomanndoen、通称MJK)は1953年に設立されたノルウェー海軍の特殊部隊であり、世界最高レベルの海洋特殊部隊の一つと言われています。
冷戦期にはワルシャワ条約機構軍への抑止力として、不朽の自由作戦では米軍特殊部隊の補助的な立ち位置でその練度を誇示してきました。
秘密のベールに包まれた特殊部隊ではあるものの、ニュースや軍公式の広報動画・画像から彼らの活躍を一部垣間見ることが出来ます。

注意:筆者はミリタリー関係にあまり詳しくなく、また特殊部隊であるMJKは公開された情報・日本語の資料共に少ないです。
そのため、誤った情報や本文中の内容がソース(情報源)に乏しいことをあらかじめご了承ください。

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MJKの任務

この部隊の主な任務は敵海軍施設への潜入・偵察・工作や海上から支援を受けて占領地域への侵入などの海上作戦の実行です。
対テロ、人質救出
近年では国際的な任務に対応する部隊として合同訓練や国際的な軍事活動に人材を派遣しています。
その代表的な例が2011年9月の「ジャッカル・ストーン2011」演習です。


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最近の公式動画から見る戦略

訓練中の動画が一部公開されていて、そこから彼らの戦術をうかがい知ることが出来ます。
・特殊舟艇オペレーターと協力した船舶の襲撃
・小型ボートを用いて船舶へ接近、船内を捜索する(専門の特殊舟艇オペレーターも部隊で育成している)
・ロープを使ったヘリからの降下
・室内戦闘を見越したCQB射撃訓練
訓練の内容はアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズのVBSS(不審船内に乗り込んでの拿捕の手順)やCQB射撃を参考にしているようです。
また、メディアに映るMJK隊員とされる人物の多くが覆面をして素顔を隠していることも特徴的です。
国際的な任務に多く投入された部隊ということで、隊員の身元保護も重要なのかもしれません。

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入隊要件

国際的な軍事活動や機密となる作戦に従事する要員となるため、他の特殊作戦部隊と同様に高い基準が設けられている。

・ノルウェー国民であること
・視力、心理状態など健康に問題ないこと
・知力テストの合格
・最低で10カ月の軍歴
・身体検査の合格
・懸垂や腕立て、5キロの持久走など良く知られる軍の体力測定に加え
  ・10分以内に400mの水泳
  ・潜水水泳
  ・Brutal Bench(専用の器具を使った可動域の広い腹筋運動)
  ・武器と20㎏の装備を携行しての15km行軍を2時間以内に行う
 などの特徴的な種目があり、そのきびしさは米海軍ネイビーシールズなどの各国特殊部隊に引けを取りません。
・22週間の選抜プロセス(その間、候補生は常に評価され続ける)

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訓練課程

基本的な特殊部隊オペレーターとしての訓練を終えた後もK9ハンドラー(軍用犬との連携)、狙撃、航空管制(戦場で味方の航空機などに合図を出すため)などの技能を学ぶ必要があるようです。
前述の22週間の選抜プロセスでは訓練生に行軍・アスレチックなどの米陸軍レンジャースクールで見られるような厳しい試練が課されます。
最初の選抜のプロセスは一部がドキュメンタリー番組としてメディアに公開されました。
その中で私が特に印象的だったシーンが装備の点検を受ける時に服を脱いで裸になるシーンと夜間の素潜りです。
訓練中の不正を許さないために訓練兵は服の下に持ち物を隠し持っていないかまで入念に点検されます。
夜間の潜水は呼吸が出来ない状況と闇の恐怖も相まってかなり怖いはずです。

特殊部隊員として強硬に管理されるストレスと極限の状況下で恐怖に打ち勝つ勇気が試されているのかもしれません。

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参加した作戦

MJKは2001年~2021年までアフガニスタンに人材派遣を行っていて、
不朽の自由作戦にかかわるいくつかの作戦(アナコンダ作戦2002年3月など)に協力したと報じられています。

また、彼らはアフガニスタンの対テロ部隊の設立にもかかわっています。
アフガニスタン・カブールの特別警察部隊CRU222(危機対応ユニット:テロ事件や麻薬事件の捜査に対応する部隊として設立)
の訓練・コンサルタントをFSK(ノルウェーの特殊部隊)と共に行いました。

CRU222が対応したテロ事件のうちのいくつか(ホテルインターコンチネンタルへのテロなど)にはMJKの協力があったと報じられています。


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使用する武器

MJKが使用する武器はノルウェー軍が使用するものと一部異なっています。
hk416アサルトライフルは一般の部隊が使用するものに比べて銃身が短いものを使用している。
他にもC8CQBカービンも使用しています。これはコルトカナダが製造したM4系統のアサルトライフルです。
英国SASも採用しているC8カービンの短銃身モデル。

近接戦闘時、ドットサイトなどの照準器にかぶらないように折りたためるフロントサイトを装着しているのが特徴的。
近接戦闘訓練・室内戦闘を意識したCQB射撃訓練ではMP7サブマシンガンも一部で使用が確認できます。


特殊舟艇にはM2ブローニング重機関銃が搭載されていて、不審船等に接近する際に使用すると考えられます。

他にもMINIMI軽機関銃やMRADスナイパーライフル(MJKの使用は未確認ですがノルウェー軍の狙撃兵が使用しており、MJKが使用している可能性は十分あると思います。)
を装備していると言われています。
サブウェポンとしてGLOCK17ハンドガンをホルスターに入れて携行しているのが確認できます

訓練の画像・映像でMJKとされる部隊が使用していたもの


C8CQB
 ・AimpointT2サイト、AN/PEQ15、CTRストック
 ・AimpointT1サイト、AN/PEQ15、MFTミニマリストストック
※フラッシュライトも装着しているが画像が不鮮明で判別不能。

hk416
 ・aimpointM4ドットサイト、m3フラッシュライト、フォアグリップ(おそらくtango down製)、AN/PEQ-2
 銃本体をマルチカムの迷彩服に合わせてタンカラーに塗装している隊員も確認できる。

 

hk416

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戦闘服など

 MJKの隊員はマルチカムや黒(画像によっては濃紺のように見える物もある)の戦闘服を着用しています。
マルチカムの戦闘服はCRYE社のコンバットシャツ・パンツまたはそれらに類似したデザインになっています。

ノルウェー軍ではM/98迷彩という1998年から現在まで使われている迷彩パターンがありますが、メディアに露出するMJK隊員が使用しているところはあまり見かけません。
これは個人の想像なのですが、多くの国で採用されているマルチカムのパターンを使用することで敵に情報を与えないという効果があると推測されます。
国際的な訓練ではプレートキャリアや肩にノルウェー国旗のパッチを貼ることで識別しています。

 



プレートキャリア
戦闘服に合わせてマルチカム柄のものを使っていることが多いです。
CRYE社のJPCやFirst spearのプレートキャリアーを装備しているところが確認できます。

JPC
Jumpable Plate Carrierの略称で軽量さを目標に開発されたモデル
2013~14年頃の訓練画像から確認。多くの隊員がフロントのポケットを利用して正面にマガジン三本を配置しているのが確認できます。

First spearのプレートキャリアー
2021年頃にはすでに使用が確認できます。引っ張りスライドで素早く脱げるクイックリリースと生地に切れ込みを入れたレーザーカットMOLLEが特徴的。
マガジンポーチを利用して正面にマガジン三本を配置しています。おそらくAAC(Assaulter Armor Carrier)というモデルと思われる

どちらも無線機ポーチを左手側、正面に三本マガジンを配置しているスタイルが共通している。
また、両者ともにプレートキャリアとしては排水性がよく、防護面積が狭いかわりに動きやすい設計になっている。
海洋作戦や対テロ、急襲などの任務にあわせて室内・船内での戦闘や海上戦を意識しているのかもしれない。

コンバットグローブ
MJK隊員の訓練画像ではよく銃と一緒に米軍のnomexフライトグローブを短縮したような砂色のグローブを使用しているのが確認できます。
さまざまな場所でのMJKの活動やノルウェーの他の部隊でも使われている画像がでています。
私はこの手袋をあまり見たことがなかったので気になって英語で検索しました。

どうやらスウェーデンのGranqvistという所のM1009デザートコンバットグローブというモデルらしいです。
M1009はnomexと羊皮で出来ていてタッチスクリーンに対応していて、ノルウェー以外でもスウェーデンやフィンランドの軍関係でも使用されているようです。

ヘッドセット
2014年頃にはすでにcomtac系やsordinのヘッドセットがみられますが、一部の隊員がbowman elite evo3ヘッドセットを使用していたのが印象的でした。


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参考

Norwegian Navy SEALs, Marinejegerkommandoen (MJK) candidate selection. 
https://youtu.be/3B8OqLNb9JQ?si=hlqoqfsAf9xseeSt

デザート コンバット グローブ – M1009 – Granqvist®
https://granqvists.se/product/desert-combat-glove-m1009/

ノルウェー特殊部隊
https://youtu.be/54uCKEFwExg?si=NJgrDaWb8REorlOg

ノルウェー海軍特殊部隊、マリンイェーガーコマンドーエン (MJK) の候補者選出。 (...
https://youtu.be/3B8OqLNb9JQ?si=hlqoqfsAf9xseeSt

Marinejegerkommandoen (MJK) - Forsvaret
https://www.forsvaret.no/om-forsvaret/organisasjon/forsvarets-spesialstyrker/marinejegerkommandoen-mjk

Marinejegerkommandoen - Wikipedia
Wikipedia マリンイェーガーコマンド:MJK
https://en.wikipedia.org/wiki/Marinejegerkommandoen

Marinejegerkommandoen: ノルウェー最古の特殊部隊
https://special-ops.org/marinejegerkommandoen-mjk-norway/

決定版 世界の特殊部隊100 - 白石光 - 学研プラス 2012

NORSOCOM: ノルウェーの特殊作戦コマンド
https://greydynamics.com/norsocom-norways-special-operations-command/