映画 国宝 | サッチーのミーハーシナリオブログ

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アダム・ランバート(Queen)=神の声域
成河(ソンハ)さん=演劇の神様 をずっと応援しています。
一生懸命な人が好き。

舞台・映画・テレビ・ときどきプライベート。

(注)脚色・盛りもあります。

休みの日は医者通いとカーブス。

観たい映画が何本かあったがスケジュールが合わず。


しかし最近逢う人逢う人に

「サッチーさん、国宝観ました?」

と目をキラキラさせながら聞かれ

「あ、まだ観てない、近々観るけど」

と返すと心なしかがっかりされる。


時間も調べ、お昼くらいから始まる回に間に合った(上映時間が3時間だから夕方からのカーブスに合うように)










#国宝

原作 #吉田修一

監督 #李相日


出演

#吉沢亮 #横浜流星  #高畑充希 

#寺島しのぶ #森七菜  #三浦貴大  

#見上愛  #黒川想矢  #越山敬達

#永瀬正敏 #嶋田久作  #宮澤エマ 

#中村鴈治郎  #田中 泯 #渡辺 謙 


以下ネタバレ注意⚠️

平日昼間、いつもはすいてる最寄り映画館は老若男女で盛況。

さすがいま一番の話題作。


観るのが遅くなったせいで、SNS、映像やらで結構内容が入ってきて自分なりに(歌舞伎役者の子息とその重鎮歌舞伎役者に見込まれてスカウトされたヤクザの息子が切磋琢磨しながら成長する話)?と想像しながら観た。


その想像を絶するストーリー展開で久々に現実逃避、どっぷりスクリーンの中に入り込んでしまいました。

意表を突かれまくる。

3時間はあっという間。

(トイレに立つ人が続出したから観に行く方は水分摂りすぎに注意かな)


原作の吉田修一さんは歌舞伎ツウで、歌舞伎界の小説を書くために(本作、出演歌舞伎指導の)中村鴈治郎さん一門に黒子として裏方に密着しながら研究したそうだ。


ヤクザの息子喜久雄の少年時代を「怪物」で好演した黒川くんが演じていて、冒頭の素人の女形を演じるシーンから色っぽいし、踊りも上手いし引き込まれた。




途中で成長した喜久雄が吉沢亮くんに替わるけどもっと黒川くんの少年時代が観ていたいと思うほどだ。


観る前の想像で淡々とストーリーが進んでいくのかと思いきや、まあ!ジェットコースターみたいに事件、アクシデント、成功、幸せ、上がり下がり、浮き沈む。

賑やかで幸せそうな光景だと油断すると、、、ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ対照的な悲惨な光景に息を飲む。


吉沢亮くんも御曹司俊ぼん役の横浜流星くんも一年以上、歌舞伎や所作、踊りの稽古

を重ねてもまだ足りないくらい歌舞伎は奥が深いと。


歌舞伎重鎮で俊ぼんの父親二代目花井半二郎役の渡辺謙さんも、少年時代の俊ぼん(越山敬達)と連獅子を踊るシーンでは、(ミュージカル王様と私で世界公演回った世界のワタナベケン)吹き替え無しで歌舞伎役者も苦労する長い髪を立派に振り回していた。


(市川團十郎の国宝感想動画をみたが、歌舞伎役者からみて細かい所はいくつか気になるが、ほぼ完璧に歌舞伎の世界や慣習を再現していて、勸玄くんや麗禾ちゃんにも観るのを薦めたらしい)


まだ国宝を観た皆さんと会ってので感想言い合えてないから、おなじシーンで感動したか分からない。


サッチーはお祖父ちゃんが歌舞伎ファンで(昔銀座の呉服屋で働いていたらしい)、年1の高崎歌舞伎公演へ楽しそうに出掛けていく姿が思い浮かぶが、自分は(市川猿之助一門の)スーパー歌舞伎しか観たことがなく、詳しくはないのだが。

それにしても「国宝」の劇中では、本番中に衝撃的なアクシデントが起こりまくる。

実際、役者さんが奈落に落ちたり奈落の機構に衣装が捲き込まれて骨折したりするから、本当に色々アクシデントはあるのだろうけど。


一番衝撃を受けて「えっ!」と声が出そうになったシーンは。

ネタバレ注意⚠️

重鎮花井半二郎(渡辺謙)と花井東一郎(吉沢亮)の同時襲名公演の名乗り?役者勢揃いで一例に並ぶ中、半二郎が吐血しながら意識朦朧として襲名公演に執着する中、絞るように出した言葉が

「俊ぼん!」


自分の名跡を継ぐ二代目半二郎に、実の息子の俊介=俊ぼん(横浜流星)ではなく、家子の喜久雄を妻に猛反対されながらもあまり迷いなく選んだ半二郎が。

意識朦朧とする中、実の息子の名前を呼ぶ、それを隣で聞く喜久雄、その残酷さにぞっとなる。(良い意味で)

あのシーンの衝撃はずっと忘れないだろう。


喜久雄、俊ぼん、二人は互いに良い時、どちらかが落ちる時、あがる時、シーソーみたいに過ぎていく。


特に「曽根崎心中」演目は原作にはないけど、李監督が俊ぼんと喜久雄の「足」に対する大事なエピソードを絵にするために入れたそうだ。


1作の映画でこんなにクライマックスがあるなんて、、、


原作の吉田修一さんが黒子として現場に入っていても、小説も映画も創作、エンターテイメントではあるけど、血筋と才能のせめぎあい、芸を極めるということ、プライベートの感情など、リアリティー溢れていた。


色々思うけど。


とりあえず糖尿病には気をつけよう。



梨園 りえん なしえん

同じ字だけど大分違うね

(サッチーはなし🍐えんの娘でした)