リアルな足跡。 | あだちまり日和

あだちまり日和

和紙あかり作家のライフスタイル。
  日々の工夫や暮らし・食事や子育てのことなどを綴っていきます。

今日は、久しぶりに読書の時間をとりました。


「禅のすすめ」

「菜根譚」

菜根譚は、父に貸した本が、

私の手元に戻ってきた時に、いくつかの端を折っていた項があったので、それを追っかけてみた。


父らしい…。


例えばこの一節。

"静かな環境の中での静かな心は、まだ本当の静けさとは言えず、騒がしい中で心を静かにすることができて、はじめて心性天来の心境だと言えよう。

楽しい環境の中での楽しい心は、まだ本当の楽しさとは言えず、苦しい中で楽しくすることができて、はじめて心体の本当の妙味だと言えよう"



ページをめくる指、

紙がすれる音、

かつての自分や、誰かがつけた足跡etc…


気になった項を折るのは私も同じで、


本に残したリアルな足跡を、

裸足で追いかけていくような、そんな情緒あるオフラインの双方向は、なかなか妙味なもので、

私がいつまでも大事にしたい読書の在り方なんだと思います。