NTTら、素因数分解の世界記録を達成 -RSA暗号の安全性検証に貢献-
NTT は21日、
「素因数分解実験において、世界で初めて1000ビットを超える特殊な型の
合成数に対して、特殊数体篩(ふるい)法による素因数分解を達成した」
と発表しました
この研究は、情報流通プラットフォーム研究所 、ドイツのボン大学、スイスの
スイス連邦工科大学ローザンヌ校の共同研究です
素因数分解というのは、
「合成数を素数の積に分ける」
ことを言います
これは、小さな合成数なら簡単に解けるのですが、
例えば、次の数を2つの素数に分解できるでしょうか
n=「6849852795133589463266106891439985655086622440379831504176492376615
7127362377696980568059907437040754438692260629070598816911826593272
8740924020394743885017227695775825857374566200991067670614378785653
4418204536100048091153729」
「できます」
これは簡単にはできませんよね
答えとしては、
p=「40810563289583611614891513936257940448819226423684618882270515845718
80364958771024228675123658377685065906015751082330555988667464155691
926938522184573703」
と
q=「16784509310808579654215711807131316755440328504992105604181638455284
12576817490740531898501558866698180793961105576232611048463455154816
0368985078682311543」
になります
RSA暗号などは、
「この大きな合成数を2つの素数に分解する(素因数分解)するのは、
現実時間では不可能」
というところで安全性を確保しています
今回の研究は、
「特殊数体篩法を用いた「(2^1039-1)/5080711」という特殊な型をした合成数
に対する素因数分解」
についての発表です
とても難しい話だと思いますが、今回の研究がRSA暗号の安全性検証に有効な研究
ですので、ひいては、私たちの生活をより安全なものにしてくれるでしょう
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報道資料:
暗号方式の安全性検証に有効とされる「素因数分解」において世界記録を更新 NTT情報流通プラットフォーム研究所




