日立、ライブ映像に電子透かしを埋め込みリアルタイムに
ネットワーク配信する技術を開発
日立製作所システム開発研究所は13日、ライブ映像に電子透かし(*1)を埋め込み、リアルタイムに配信する
技術を開発したと発表しました
開発された技術は、
「従来技術における埋め込み処理プロセスを根本的に見直し、埋め込み処理を全ての
映像フレームに共通な前処理と、映像フレーム毎に異なる後処理に分離することによって、映像フレーム毎の
演算処理を大幅に低減。
これにより、ライブ映像に、電子透かしを埋め込んだ後、HDDに保存することなく、リアルタイムに
ネットワーク配信を行うことが可能」
だそうです(報道資料から引用)
この技術を使うと、
「現在問題視されている著作権や肖像権の保護、映像の真正性(+2)の保証に役立ちそうですね」
私自身、著作権保護技術には興味がありますので、自分なりにこの技術について検証していきたいと
思います
(補足)
*1 電子透かしとは・・・
デジタル著作物に関し、著作権法上の権利を管理するために、人間の目では見えないデータを
グラフィックスに埋め込んだり、耳で聞こえない音を音声データに埋め込んだりする技術のことです。
私の所属している学会の研究会でも活発に技術発表がされています
*2 真正性とは・・・
・文書の作成者・作成時期、紙文書などと電子化した文書が同一であることが確認できる
・保存義務期間中に文書が改ざん・消去されないこと、改ざんされたことが確認できる
以上2つを満たすものです。
税法や商法、労働法などの各種法令により、民間企業が作成・保存することを義務付けられている
文書・帳票類の電磁化(電子的・磁気的)を、一部の例外を除いて一括して認める法律の通称である
「e-文書法(電子文書法)」(2004年11月19日成立、2005年4月1日施行)の電磁的保存に向けた課題と
その対策に挙げられている1つです。
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報道資料: