経営指導員としての7年間

(名古屋商工会議所に55歳で入所)

7年近く名古屋商工会議所で経営指導員をして、

前半3年と後半4年の支援やり方、考え方がわかれました。

 

(コロナ前の活動)

初めの3年間は、先輩指導員から教えて頂き

通常の経営指導として窓口相談、巡回、融資相談などをメインにしており、その中で伴走型支援として、年間数社を対象にやってきました。

その中で特に深くかかわった伴走型支援は美容院で、きっかけは、マル経融資でのヒアリングで娘への継承と現在の客層を広げたいという相談を同時に受け、事業承継補助金を使ったファミリールームの増築、持続化補助金(2回支援)、事業承継融資(公庫)などの支援をしました。

 

(コロナ渦以後の活動)

後半の4年間は、コロナ禍での支援のやり方が大きく変わりました。具体的に言えば補助金、融資(マル経融資、公庫への紹介状)がウェートが非常に大きくなりました。

売上が蒸発しているのですから緊急対策としては

当然なことだと思いますが、これが2年以上も続くとこれでいいのか?本当でこれいいいのか?

という疑問を自分に対して思うようになりました。

本当に、経営指導員としてやらなけらばいけないことは何か?

再度整理して、中小企業(特に小規模事業者)の課題は

1.コロナ融資の返済をどうするのか?返済に必要なキャシュフロー確保

2.業績の回復・改善をどうするのか?ビジネスモデルの見直し

しかし 中小企業とくに小規模事業者はどんぶり経営が多くてこれらの課題改善が今までの支援のやり方では非常に難しいことを感じました。

そして、前から受講を考えていたキャシュフローコーチを2021年10月から京都6期として入塾

と言うことで経営指導員として日常業務以外に

以下のことをここ数年やってきました。

1.どんぶり経営である社長に対して 自社の収益構造、収支構造をわかってもらうために難しい決算書ではなく、お金のブロックパズルで見える化して支援をした。

2.業績の回復・改善をするためにローカルベンチマークによる現状業務の見える化支援。

具体的には、社長とのヒアリングを実施しながら作成。

その中で社長に現状の業務の流れを再認識して頂き 自社の強み、こだわりを理解してもらい、

業務改善のための課題を明確にして支援する。

1時間5回ぐらいのヒアリングを目安に実施。

以上のことをやった上で伴走型支援を実施。

(5-6社実施)

その中で1社がロカベンを活用した伴走型支援の事例として

ミラサポプラスに掲載されました。

https://mirasapo-plus.go.jp/hint/20922/

また、経済産業省のローカルベンチマークの事例一覧、中小企業庁の第13回ローカルベンチマーク活用戦略会議の説明資料にも掲載されました。

あと事業者へ幅広い支援と言う意味で、

2つの課題対応のセミナーを企画して実施。

お金のブロックパズルセミナー3回、ローカルベンチマークセミナー2回、

10社限定の5回シリーズのワークシップ開催(昨年と今年2回)などです。企画以外に講師としても参加。

また、経営指導員へ内部研修や愛知県の経営指導員研修も企画実施して、テーマは国が今後の支援のあり方として位置付けている経営力再構築伴走型支援を経営指導員が実施出来るように、お金のブロックパズル研修、ローカルベンチマーク、経営デザインシート研修などを企画して実施しました。(講師としても参加)

以上のようなことを経営指導員として、微力ながらプライベートな時間も使ってやってきました。

4月以後はいろいろな選択肢を考えて

進もうかと考えています。