意義
最近のCMで一番印象に残っているもの
ナノインパクト です。
深夜テレビを見ていたら、男前風の男性が、商品を頭にふりかけながら、「ナノ!インパクトーーー!」と叫びます。
それだけなんです。
個人的に、こういう本気で、笑いを誘うものが好きで。
何年か前の、ゼスプリゴールドキウイのCMとか。坂口憲二がキウイを食べながら、「甘い」と連呼するやつ。
こういうCMをみると、色々いう意味ってなんだろうと思います。
意識的にCMを見ている自分ですら、「●●は、●●です。」くらいのコピーも頭に入ってこない。ナレーションで呼んでいても、意味ない。
今は、商品特性で差がつくものは少ない。
だったら、特性だけをストレートに言ったほうがよっぽど伝わる。本当は、違ったんだろうけど、伝えようとして婉曲したものばかりになってしまっていて。
伝わりやすいように → 伝わりにくい →そのまま言ったほうが速い
というような感じでしょうか。
クリエイティブの枝分かれ
最近は、週一の更新が定着しつつあります。
何事もそうですが、続けることが大切なんですよね。
私は個人的にちょっと調子がよくなると、気が緩みやすいので気をつけようと思います。
さて、タイトルのとおり「クリエイティブの枝分かれ」です。
おととい会社の先輩と飲んだときにも聞いたのですが、今までのクリエイティブってすごいシンプルだったんですよね。
つまり、おもしろいかそうでないか。確かに、それができるようになるまでは大変だし、人によって面白いポイントも違うってことはある。でも、やること自体はシンプルだったんです。
ところが、今は通常のクリエイティブにダイレクト領域が入り込んできて。
その上、WEBっていう強大なものがクリエイティブだけじゃなく、広告もっといえばビジネス全体に覆いかぶさってきている。
思うに、今までのクリエイティブは売ることを求められてこなかった。だから、面白いかどうかっていうシンプルなものだった。
そして、ダイレクトもレスをとるためのものだから、売れたかどうかっていうシンプルな基準なんだよね。
じゃあ、やることは同じか?っていうとそうじゃなくて。
広告に対する価値観が全然違う。
今までのクリエイティブも売ることを求められてきていて、ダイレクトと融合、むしろ吸収されるんじゃないか?なんて考える人もいるんじゃないかと思う。
でも、私はそうは考えない。
それは、ある考えたを知ってそう思った。
それは、広告は生活者が見たくもないのに見てもらっている、ということを前提にしている。
そして、せっかく見てもらうなら面白いものを見せます、うちの会社はこんなに面白いものを広告として提供したんですよ、と言う。
そのとき、生活者は必ずしも面白いから買うわけではない。
でも、面白い広告をする会社として、生活者とブランドの距離は確実に近くなる。
バイラルキャンペーンって結局そういうことなんじゃないか。
これからは、ダイレクトっていう後輪と、今までのクリエイティブ(何かいい言い方がないかな?)の前輪の両輪で広告は進んでいく。自転車みたいなもの。
進む力は、ダイレクトの後輪、進む方向は、アドバタイジング(でいいかな?)が決めていく。
今は、これからの広告をそういう風に考えている。
どうなるCM
「CM崩壊」だとか、「CMのCM」のようにCMの存在価値が疑問視・再考されています。
皮肉なことに、そういうCMってTVCMをさしているんですよね。
だから、バイラルムービーといったものは逆に、時代の先端のものになっている。
時代遅れのTVCM、流行しているバイラルムービー。
なにが違うんでしょう?
尺が違うとかはもちろんですが、要は、どのメディアで流すかと言うことだと思うんです。
TVCMだって、口コミ(オフラインの)をきっかけにしてバイラルしていくこともある。今まで話題になったCMというのは、そういう流れだと思うんです。
しかし今は、オフラインの口コミよりも、みんなオンライン上で伝えたがるし、伝わるスピードも速いから、CM自体がWEBの領域にシフトしてきている。
でも、TVがもっとオフラインじゃなくて、オンライン的にバイラルできる仕組みができたらどうなるんでしょうか。オンライン的にというのは、ネットよりも広くインタラクティブに、という意味です。
ネットとTVの融合が進めば、TVCMにも光はあるのではないでしょうか。
もっともそのときは、CM自体が一つのくくりになっていると思いますが。
でもそうなるまでにも、TVCMを核にした、強力なバイラルキャンペーンってできるんじゃないかって思うんです。
WEBじゃできないブランド実体験って、オフラインがオンラインより優れていると思うし。
最近、すべてのメディアがWEBに誘導するためだけのキャッチの役割しかない。
そういう状態が続くと、だれもWEBに行かなくなると思うんだけどな。
追記
前回のエントリ後、思ったことを。
最近、WEB誘導型CMが多いけど、ただのWEBの告知にしかなっていないものって結局、アクセス数も大して変わってないと思う。あくまで推測。
やっぱりWEBに誘導するなら、WEBがコンテンツとしての魅力があった上で、TVCMはその一部分を見せるようなものでないと。WEB限定ムービーっていっても、よっぽど面白くないと見ないしね。
つまり、「WEB誘導の告知」を広告するだけのCMは意味がないと思う。
たぶん成功しているものとそうでないものの基準は、そこにあるんじゃないかな。
サボっていたわけではありません。
10月1日に、ブログを立ち上げてから全く更新していませんでした。
ちょっとバタバタしていまして。
今年は心機一転、月一いやいや週一ペースで書こうと思います。
さて、最近、面白いと思う広告
「ウイニングイレブン 」です。
TVで何本か放送して、WEB限定CMやってます!というWEB誘導もの。
「人生はサッカーだ。」というタグラインで、毎日の出来事をサッカー用語に置き換えて紹介しています。
「人生」というほど、それぞれのCMが重要な出来事をテーマにしてるわけでないので、「毎日はサッカーだ。」とかのほうが良かった気もします。
でも、それぞれのCMが面白い。こういうそれぞれのCMが並列関係にあって、大量放映みたいなパターンは流行りだしているのかもしれません。去年で言えば、unoの芸人シリーズとか。ただ、あのCMは全部TVで放映して、その話題性でWEBで誘引する形。ウイイレは、一部だけTVでやって、それをフックにWEBに誘引する形。ウイイレのほうが、現実的なやり方だと。コスト的にです。コンテンツとしての面白さもウイイレのほうが良いかなとも思います。
とにかく、サッカーファンであればとりあえず全て見てしまうような感じですかね。パスアンドゴーなんて、ちょっとサッカーかじったことがないとわからないと思うし。
おまけ
「森精機 」という会社のCMに出てくる、怪獣の顔がすごくてとても好きです。TVで実際に見た後、数日は頭から離れられませんでしたw
初投稿
10月1日、本ブログをここに開設いたします(祝)!
今の広告・昔の広告について思うことを、思いついたままに書いていこうと思っています。
前置きはこれぐらいにして、早速記事を書きます。
最近、面白いと思うCM
「ROOTS 」のCMです。
今までも、ROOTSは「ピンとくるアロマ」というコピーで広告展開していましたね。立つアライグマの風太君を起用したりと、コピーどおりの「ピンとくる」感じを、「立つこと」で表していたようで。
今回からキャッチコピーが「ナニガミエルカ?」となったことからも、キャンペーンの趣旨が変わった模様。
CMのほうではカメラの位置がぐるっとまわって、リーゼントっぽい男性の顔に見えるというもの、車内ポスターは基本的には誰でも知ってるだまし絵的なものをよく見ます。
たぶん広告とは関係ないところでは、誰でも見たことのあるカラクリですよね。
私が知らないだけかもしれないけど、広告の中でこのカラクリを見たことがなかったので「面白いな」と思ったわけです。
こうやって見て楽しいCMって伝わるのが早いですよね。15秒の最後にコピー、しかもそれが長かったりしたら余計に誰にも伝わらないと思うし。
今、あえて「伝わるのが早い」って書いたんですけど、一般的には「コミュニケーションが早い」ってことになるのかな。個人的にコミュニケーションって言葉がアバウトすぎて使わないようにしているもので。情報伝達っていう意味だけならいいのかもしれないけど、コミュニケーション能力とかコミュニケーションをとる、なんて言うと、伝えることだけじゃなくて伝え方の意味合いもまじってきたりすると思うんです。まあ、あくまで個人的な好き嫌いですね。
話がそれましたが、このCMのようにすでにある面白いものと商品をつなげる広告の作り方ってすごく伝わるのが早いとおもうんです。なぜなら、みんなが面白いものだと認めているわけだから、広告を見ることが保証されているわけですよ。
あとは、制作上の効率がいいっていう点も。たぶん商品の要素をとりだして面白い広告にするっていうよりも、くっつきやすい世の中の面白いものを探してくっつけたほうが早い。面白い広告のスタイルってある程度パターン化されていると思うし。全く新しい広告の面白さより、まだ広告に使われていない世の中の面白さのほうが多いと思うしね。
一時期、今書いたようなことを考えていて「それなら今いちばん面白い芸人のネタに商品を埋め込んでもいいんじゃないか」なんて考えていたりもして。
まあ、それはそれで良くないなとも思ったりもしますがw
