認知症の症状がある人が「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」を頻繁に、長い時間続けることがあります。
常識的な医療介護業業界では、認知症BPSDの説明では、
この様な話をする理由を 脳、認知機能障害、心、性格などの理由で表出していると解説されています。
そして、「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」をしたときには、否定せず傾聴・受容(親切な思いやりのある対応)、それでも続く場合は他の話題に変える。がBPSDの常識的な対応として紹介されます。
だけど、家族やケアスタッフからは、常識的な対応をしているのに「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」が一向におさまらないという話がほとんどです。
一方、行動分析学では 「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」も 行動と扱い それらが出現する理由を 脳・心・性格などで説明しません。
「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」の言語行動は、何らかの好子(メリット)の出現によって強化されてしまったと考えます。
「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」が繰り返される原因は
常識的な認知症のBPSDへの対応(否定せず傾聴・受容(親切な思いやりのある対応)、それでも続く場合は他の話題に変える)で「強化」されています。
何らかの好子(メリット)は、決して 否定せず傾聴・受容(親切な思いやりのある対応)だけでなく、文句や叱責も含まれます。
文句や叱責も? と思われるかもしれませんが 無視をされるより強化的なことかあるのです。
とくに認知症の症状を抱える人は、人とのかかわりの減少、他愛のない会話が減少し 孤独感や寂しさを抱いています。
例え、大勢人がいる場所にいたとしても 「ただその場にいる」だけであれば 孤独感や寂しさや、つまらない、暇をもて余すを感じています。
自宅の空間、デイサービスや老人ホームなど大勢の人がいる空間で、家族がケアスタッフが十分な時間をかけてかかわることは難しいのが現状です。
そんな環境化で、自分に注目を集めるには、変わった行動をとるのが一番手っ取り早いのです。
家族が無視できない行動、他の高齢者と違うことをすれば 否応なしに 対応(注目)をせざるを得なくなります。
例え、それが叱責や文句であってもいいのです。
では、どうすればよいか?
「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」など不適切な行動には
「見ざる」「聞かざる」「言わざる」「立ち去る」です。
この様な話をすると必ず
「医療介護職として無視なんてできません」「尊厳、倫理に反します」と反論されます。
決して、認知症の症状がある人個人をないがしろにしたり、終日無視等ではありません。
「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」など不適切な行動に対してです。
孤独感や寂しさや、つまらない、暇をもて余すを解消するために、望ましい良好なかかわりや談笑をしたいけど、それが望めない。
だから、不適切な行動で かかわりを持つという誤ら、学習をさせてしまい、それを常識的な対応で習慣化させていることの方が、余程、尊厳や倫理に反すると思います。
但し、「見ざる」「聞かざる」「言わざる」「立ち去る」対応をするだけではダメです。
家族がケアスタッフが、先行して望ましい良好なかかわりの時間を設ける必要があります。
今まで不適切な行動に対応していたのですから、その時間を設けて下さい。
他愛のない話や談笑をしているときに「妄想話」「性的話」「とりとのめない話」が出現したら「見ざる」「聞かざる」「言わざる」「立ち去る」対応します。