ヴェルディやプッチーニが毎年のように新作を世に出していたオペラ需要期。

 

スカラ座を頂点にイタリア国内のオペラ劇場でも・・・・・歌手の需要期。

 

声がでかくて楽譜通りに歌えれば・・・・とりあえず、衣装をあてがわれて舞台袖から押しだせれたような歌手も多かったはず。

 

演技など出来ずとも衣装を着ていれば、天井桟敷からはそれらしく見える。

 

どうりで・・・・余りにもクラシック音楽離れした流行歌オペラ歌手が多かったはずです。

 

しかし、録音技術の飛躍的な発展により・・・・・、今までは適当に誤魔化せていた「下手」が隠せなくなり・・・・・「衣装」が歌っていた時代は淘汰されて行ったのだと思います。

 

そして、オペラ座の音楽監督・・・・つまり指揮者の権威が強くなるにつれて、クラシック音楽としての歌唱に耐えられれる歌手が重宝され始めます。

 

スカラ座におけるトスカニーニのオペラ改革もこの典型であり。この時期以降ににスカラ座は世界最高のレベルに達します。「スカラ座、恐るべし」と言う時代です。

 

そして今日・・・・・・

 

カラス、テバルディ以降はソプラノは衰退します。

 

パヴァロッティ後のイタリアンテナーは略前頭レベル・・・、三役も不在な感じ。

 

バリトンもヌッチ、ブルゾン辺りから・・・・・ちょっと何歌っているか分からなくなってきはじめ・・・・・キメのトンプ.ソン辺り。ホロストフスキーも美声でしたが私的にはサウンド歌唱。所謂「モダン歌唱」時代への突入。動画見ると・・・・・ちょっと何演技してるか分からない歌手ばかりが増えて来ました。

 

私的にはこのモダン歌唱もカルーソ時代の歌声歌唱も含めて・・・・・サウンド歌唱と言います。

 

オペラはまた面白くない時代に逆戻りしています。