イタリアオペラ全盛期・・・・「歌声歌唱」「持ち声歌唱」の混沌からスタンダードが生まれます。

 

皆さんよくご存じのモリオ・デル・モナコやフランコ・コレッリ・・・・さらにはパヴァロッティ等の巨星達に踏襲された歌唱スタイルです。

 

喜び、悲しみ、そして怒り・・・・・を音楽的エスプレッシーヴォにぶつけて行く歌唱スタイルです。フレーズの終わりにかけて常にエスプレッシーヴォと感情を加速し、必ずフレーズと次のフレーズがエスプレッシーヴォのリンクで繋がる! ヴァイオリンやチェロの巨匠たちのフレージングと全く同じです。

 

コンマ数秒のブレスの際に呼気が瞬時に肺を満たす音が聞こえますね。この呼気の流入音・・・・多少ぶっきらぼうに聞こえますが、これがリリカの歌い方です。だからこそ広い空間でも聞く者の心を魅了できるのです。